宮古市議会 > 2016-09-16 >
09月16日-02号

  • "国民健康保険事業勘定特別会計歳入歳出決算"(/)
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  1. 宮古市議会 2016-09-16
    09月16日-02号


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    平成28年  9月 定例会       平成28年9月宮古市議会定例会会議録第2号第2号平成28年9月16日(金曜日)-----------------------------------議事日程第2号 日程第1 議案第1号 平成28年度宮古市一般会計補正予算(第4号)      議案第2号 平成28年度宮古市国民健康保険事業勘定特別会計補正予算(第1号)      議案第3号 平成28年度宮古市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)      議案第4号 平成28年度宮古市墓地事業特別会計補正予算(第1号)      (予算特別委員会委員長報告) 日程第2 議案第8号 宮古市消防施設設備基金条例を廃止する条例      (総務常任委員会委員長報告) 日程第3 議案第5号 宮古市役所の支所及び出張所条例等の一部を改正する条例      議案第6号 東日本大震災の被害者に対するへき地保育所、児童館及び学童の家の使用料の免除に関する条例の一部を改正する条例      議案第13号 宮古運動公園野球場復旧(電気設備)工事の請負契約の締結に関する議決の変更に関し議決を求めることについて      議案第14号 町の区域の設定及び変更並びに字の区域の変更及び廃止について      請願第11号 教職員定数改善義務教育費国庫負担制度2分の1復元を求める請願      請願第12号 若者も高齢者も安心できる年金制度の実現を求める請願      (教育民生常任委員会委員長報告) 日程第4 議案第7号 宮古市漁村研修センター条例を廃止する条例      議案第9号 宿地区災害復旧(27災暫第1号)工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて      議案第10号 宿漁港災害復旧(23災79号他)工事及び宿地区災害復旧(23災暫39号)工事の請負契約の締結に関する議決の変更に関し議決を求めることについて      議案第11号 日出島地区養殖場災害復旧(23災暫36号)工事の請負契約の締結に関する議決の変更に関し議決を求めることについて      議案第12号 津軽石漁港海岸災害復旧(23災641号防潮堤)工事の請負契約の締結に関する議決の変更に関し議決を求めることについて      (経済常任委員会委員長報告) 日程第5 議案第15号 市道路線の認定について      (建設常任委員会委員長報告) 日程第6 議案第16号 北部環状線(第2工区)道路整備(トンネル)工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて 日程第7 認定第1号 平成27年度宮古市一般会計歳入歳出決算の認定について 日程第8 認定第2号 平成27年度宮古市国民健康保険事業勘定特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第9 認定第3号 平成27年度宮古市国民健康保険診療施設勘定特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第10 認定第4号 平成27年度宮古市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第11 認定第5号 平成27年度宮古市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第12 認定第6号 平成27年度宮古市介護保険サービス事業勘定特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第13 認定第7号 平成27年度宮古市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第14 認定第8号 平成27年度宮古市漁業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第15 認定第9号 平成27年度宮古市浄化槽事業特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第16 認定第10号 平成27年度宮古市魚市場事業特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第17 認定第11号 平成27年度宮古市墓地事業特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第18 認定第12号 平成27年度宮古市川井地域バス事業特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第19 認定第13号 平成27年度宮古市山口財産区特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第20 認定第14号 平成27年度宮古市千徳財産区特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第21 認定第15号 平成27年度宮古市重茂財産区特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第22 認定第16号 平成27年度宮古市刈屋財産区特別会計歳入歳出決算の認定について 日程第23 認定第17号 平成27年度宮古市水道事業会計決算の認定について 日程第24 認定第18号 平成27年度宮古市下水道事業会計決算の認定について 日程第25 決算特別委員会の設置について 日程第26 一般質問        20番 落合久三君 ・復興需要終了後の地域経済対策について………………………………………………………………………………………………………116                  ・出崎埠頭整備事業について        22番 松本尚美君 ・投資的経費(財源)の確保を…………127                  ・地方創生総合戦略について                  ・地元でできるものは地元で-----------------------------------本日の会議に付した事件 上記日程のとおり出席議員(27名)    1番   今村 正君       2番   小島直也君    4番   佐々木清明君      5番   白石雅一君    6番   鳥居 晋君       7番   中島清吾君    8番   伊藤 清君       9番   内舘勝則君   10番   北村 進君      11番   佐々木重勝君   12番   須賀原チエ子君    13番   高橋秀正君   14番   橋本久夫君      15番   古舘章秀君   16番   工藤小百合君     17番   坂本悦夫君   18番   長門孝則君      19番   佐々木 勝君   20番   落合久三君      21番   竹花邦彦君   22番   松本尚美君      23番   坂下正明君   24番   茂市敏之君      25番   藤原光昭君   26番   田中 尚君      27番   加藤俊郎君   28番   前川昌登君欠席議員(なし)-----------------------------------説明のための出席者   市長        山本正徳君   副市長       山口公正君   副市長       鈴木貴詞君   教育長       伊藤晃二君   参与兼都市整備部長 小前 繁君   総務部長      滝澤 肇君   企画部長      山崎政典君   市民生活部長    岩田直司君   保健福祉部長    松舘仁志君   産業振興部長    山根正敬君   危機管理監     芳賀直樹君   会計管理者     田崎義孝君   上下水道部長    長沢雅彦君   教育部長      上居勝弘君   総務課長      伊藤孝雄君   財政課長      若江清隆君   契約検査課長    戸由 忍君   企画課長      菊地俊二君   復興推進課長    多田 康君   総合窓口課長    大森 裕君   福祉課長      中嶋良彦君   産業支援センター所長                               菊池 廣君   観光港湾課長    田中富士春君  水産課長      佐々木勝利君   建設課長      箱石文夫君   教育委員会総務課長 中嶋 巧君-----------------------------------議会事務局出席者   事務局長      野崎仁也    次長        佐々木純子   主査        高村 学 △開議      午前10時00分 開議 ○議長(前川昌登君) おはようございます。 ただいままでの出席は27名でございます。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。 ここで市長から台風10号にかかわる災害について報告の申し出ありましたので、これを許可します。 山本市長。     〔市長 山本正徳君登壇〕 ◎市長(山本正徳君) おはようございます。台風第10号の上陸及び温帯低気圧の通過により発生いたしました災害についてご報告をさせていただきます。8月29日18時55分の波浪警報の発表に伴い、市災害警戒本部を立ち上げるとともに、30日13時30分に災害対策本部を設置して市全体の1万5,117世帯、3万3,712人に避難勧告等を発令するなど対応をいたしてまいりました。9月12日9時に全てのライフラインの復旧を確認し、災害対策本部を廃止をいたしております。 今回の被害は、本市のほか岩泉町などの県北の各市町村に甚大な被害をもたらしました。本市の被害状況につきましては、お手元の資料に記載をいたしておりますとおり、9月15日現在で全壊が45棟、大規模半壊が206棟、床上浸水を含む半壊が1,302棟、床下浸水が643棟、一部損壊が7棟、合わせて2,203棟の住家等に被害が生じております。 そのほかの施設等の被害といたしましては、お手元の資料の被害区分及び内訳の内容で被害区分ごとの被害設計額は、社会福祉施設が949万円、体育施設が8,240万円、水道施設が6億700万円、医療・衛生施設が850万円、消防防災施設が4,194万1,000円、観光施設が760万円、商工労働関係施設が127億1,735万円、水産施設が3億3,305万2,000円、漁港施設が5億6,484万円、農地・漁業用施設が7億6,000万円、公共土木施設が24億7,205万円、公営住宅等が293万円、学校施設が645万円、合わせて176億1,360万3,000円の被害推計額となっております。 以上が本市の被害状況でございます。このような被害状況を踏まえ、被災された方々や被災事業者の皆様が早急に被災前の状況を取り戻せるよう、現在、市単独の支援策を取りまとめているところであります。検討している支援策といたしましては、1点目として、被災した住宅の応急修理費用の支援として、災害救助法の基準額57万6,000円に市の単独費22万4,000円をかさ上げし、1世帯当たり最大80万円を市で負担、また一部損壊等の住宅に対し、補修工事費用の2分の1、上限35万円を助成、2点目として、東日本大震災に係る住まいの再建支援策に準じた6つの支援策を盛り込んだ平成28年台風第10号住まいの再建支援策で被災者住まい再建支援事業浸水宅地等復旧支援事業地域木材利用住宅推進事業被災者定住促進住宅建築利子補給事業、浄化槽再設置支援事業被災者転居費用支援事業の6事業、3点目として、被災事業者に対する利子補給事業等でございますが、詳細な制度設計は今後早急に進めてまいります。 また、農林水産業や商工業、観光業などの産業関係の被災事業所等の復旧支援策につきましては、国及び県に現段階の被害状況を報告するとともに、支援を要請をいたしておるところであります。つきましては、今次議会でこれらの支援策に加え避難所の運営費用、公共施設の応急復旧費用等を計上した補正予算を26日に提出し、一日も早い住まいの再建、生活の安定に向けた取り組みを進めてまいります。議員各位並びに市民の皆様のご理解、ご協力、ご支援をお願い申し上げ、報告といたします。----------------------------------- △日程第1 議案第1号 平成28年度宮古市一般会計補正予算(第4号)(予算特別委員会委員長報告) △議案第2号 平成28年度宮古市国民健康保険事業勘定特別会計補正予算(第1号)(予算特別委員会委員長報告) △議案第3号 平成28年度宮古市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)(予算特別委員会委員長報告) △議案第4号 平成28年度宮古市墓地事業特別会計補正予算(第1号)(予算特別委員会委員長報告) ○議長(前川昌登君) 日程第1、議案第1号 平成28年度宮古市一般会計補正予算(第4号)から議案第4号 平成28年度宮古市墓地事業特別会計補正予算(第1号)までの4件を一括議題とします。 本件について、予算特別委員会に審査を付託しておりますので、委員長の報告を求めます。 加藤予算特別委員会委員長。     〔27番 加藤俊郎君登壇〕 ◆27番(加藤俊郎君) 27番、加藤です。おはようございます。 平成28年9月定例会において、当委員会に付託されました補正予算4件につきまして、去る9月12日から14日まで委員会を開催し、当局の説明を受けながら慎重に審査しましたので、その経過と結果につきまして報告を申し上げます。 本委員会は、議長を除く全ての議員で構成され、9月12日から13日には各常任委員会で構成する分科会に付託し、審査を行いました。さらに9月14日には、分科会長報告、質疑、討論、採決を行いました。 まず、議案第1号 平成28年度宮古市一般会計補正予算(第4号)でありますが、討論では、今回の補正予算では中心市街地拠点施設整備事業において実施設計作業途中での事業予算が提案されている。今回、債務負担行為を議決することになれば、JVの単価で進められる。どんどん事業費が膨らんでいくことになる。デザインビルド方式のデメリットの部分を裏づけるような、市の将来に重大な禍根を残す予算が提案されているという理由で反対するとの反対討論がありました。賛成討論はないところから、採決の結果、賛成18、反対7により原案可決すべきものと決定したところであります。 次に、議案第2号 平成28年度宮古市国民健康保険事業勘定特別会計補正予算(第1号)から議案第4号 平成28年度宮古市墓地事業特別会計補正予算(第1号)までの3件の議案については、質疑や反対の意見はなく、全会一致で原案可決すべきものと決定したところであります。 なお、審査の課程において、審査概要のとおり、各委員から市に対してさまざまな提言あるいは意見などがありました。これらの意見等につきましては真摯に対応されまして、経費の節減を図りながら適正な予算の執行を期待するものであります。 以上、委員長報告といたします。 ○議長(前川昌登君) 委員長の報告が終わりました。 予算特別委員会は、議長を除く全議員で構成されておりますので、委員長報告に対する質疑を省略します。 これから議案第1号 平成28年度宮古市一般会計補正予算(第4号)に対する討論を行います。 田中尚君、どうぞ。 ◆26番(田中尚君) 議案第1号 平成28年度一般会計補正予算、予算修正案の動議を提出いたしますのでよろしくお取り計らい願います。 ○議長(前川昌登君) ただいま、田中尚君から修正動議がありました。この動議に賛成の方は挙手願います。     〔賛成者挙手〕 ○議長(前川昌登君) 動議は成立しました。 暫時休憩します。     午前10時13分 休憩     午前10時14分 再開 ○議長(前川昌登君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 ただいまお手元に配付しました田中尚君ほか4名から提出された修正案について、これを本件とあわせて議題とします。 それでは、修正案について提出者の説明を求めます。 田中尚君。 ◆26番(田中尚君) 26番、田中です。 ただいま、議案に追加されました修正内容についてのご説明をさせていただきます。その前に、予算委員会では反対の対応をさせていただいたところでありますけれども、議案に対するより正確な対応と賢明なる同僚議員の賛成を得やすくするために、反対ではなく修正案を提出したい、このように思うわけであります。それでは修正内容についての説明を行わせていただきます。 議案第1号 平成28年度一般会計補正予算(第4号)に対する修正案についてご説明を申し上げます。 まず提案の理由ですが、同予算の内容は東日本大震災復興に伴うものが大半ではありますが、中心市街地拠点施設整備事業に象徴されますように、最少の経費で最大の効果が求められる入札事務の原則を逸脱しているからであります。その原因は、従来型の入札方式ではなく、地方公共団体では経験の浅い、しかも対象事業としても疑問の残るデザインビルド方式を採用したことによります。地方公共団体などが行政が事業価格を支配する上で欠かせない入札予定価格、最低制限価格についても、基本設計業者が事業実施の受託業者として実施設計に当たり、その成果図書も納品されてない状況下での工事予算の提案は異常と言わざるを得ません。しかも工事発注段階で復興推進課が、担当部署でもある契約検査課との連携もなく今日を迎えていることは、極めて遺憾であります。 復興推進課職員の熱心な業務遂行努力は評価いたしますが、入札事務の経験もなく、その弱点を補う目的で採用した発注支援及び建築管理業務受託者の提案も採用せず、地元建設企業のJVへの参加意欲を調査したサウンディング効果においても、議会に虚偽の報告をし事業の推進を図ろうとすることは、納税者の視点からすれば到底許せないと確信するからであります。地元建設業界の強い要望や議会の指摘を受け、山本市長の決断でJVの構成団体は改善が図られたと認識しておりますが、本来は入札の時点で価格競争を担保する通常の最低応札者数や地元業者活用、優遇するとした政策的判断を厳格に市は貫く必要があり、重要な政策決定においては議会との協議を欠くべきではないことを強く指摘するものであります。 今回提案の中心市街地拠点施設整備事業の工事予算については、8月29日の議員全員協議会で事前に説明を受けております。そのときの建設工事費の上限は通常の入札でいう建設工事の予定価格になると説明をいただいております。それは85億8,900万円、落札率99.92%、これが本事業の基本協定書で確認された内容であります。この事実を無視して実施設計段階でこの協定額内では事業費が超過するから、本庁舎整備面積の削減や地中熱利用を空冷式にと設計変更等の協議を重ね、庁内LANなど特別予算も工事予算協定額に繰り入れることは協定違反であり、官製談合の領域に市が足を踏み入れることになります。 念のため申し上げます。今回我々議員に求められていることは、予算議決に当たり中心市街地拠点施設整備事業に賛成とか反対とか、そんなけちな次元での判断ではないということであります。基本計画で全国の庁舎建設事例から上限といたしました平米単価47万円を、躯体構造で建築費が低廉な鉄骨構造にもかかわらず54万円にと大きく超える工事予算を適正とみなし、認めるのかどうかということであります。地方財政法や公共事業適正化法に抵触する懸念が否定されない以上、本事業予算は除外すべきと考えます。 修正案の主な内容について説明いたします。 歳出の2款7項2目の中心市街地拠点施設整備事業及び中心市街地津波復興拠点整備事業、11款3項2目の保健衛生施設災害復旧事業の3事業にかかる歳出予算の補正額6億4,790万円を削除するものであります。またこれに伴う歳入債務負担行為補正及び地方債補正をあわせて修正するものであります。 以上が修正案の主な内容であります。議員各位のご賛同を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(前川昌登君) 説明が終わりました。 これより修正案に対する質疑を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 内容ですので、質疑を終わります。 これから討論を行います。まず、当局の原案に賛成者の発言を許します。 佐々木勝君。     〔19番 佐々木 勝君登壇〕 ◆19番(佐々木勝君) 19番、佐々木勝。総務分科会長を務めた佐々木勝でございますが、賛成の立場で討論を行います。 総務分科会は、9月14日に報告したとおり9月12日に開催しました。当分科会が所管する補正予算について審議した内容については、報告書のとおり報告であります。その14日の分科会長報告に関しての質疑の中で、落合議員から、3月28日に市長と事業者とで交わされた基本協定書に明記されている概算建築工事費と実施設計で示された工事費に3億円余りの差異があるが、重大な契約違反ではないか、委員会ではこの点について審議されたのかとの質問がありました。もっと審議を尽くすべきで、委員会の対応は不十分であるとの意見もありましたが、委員会の中では、委員からの質疑なしとの声を受け、委員長の私は審議の終了を宣言したものでございます。 なお、工事費の変更内容及び理由につきましては、8月29日の全協の場で説明済みであり、当局側の合理的な判断に基づいてのものと理解されたものと思っております。 このような状況から、3億円余りの差異について委員会では質疑がなかったことは報告書のとおりでございます。総事業費110億円をオーバーしない努力がなされていると判断しております。今回の補正予算案は、新たな地域振興策を含めた広範囲にわたるもので反対する理由がないと考えており、賛成の討論とします。 以上です。 ○議長(前川昌登君) 次に、当局の原案及び修正案の両案に反対者の発言を許します。両案に反対の方はありますか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(前川昌登君) 次に、修正案に賛成者の発言を許します。 落合久三君。     〔20番 落合久三君登壇〕 ◆20番(落合久三君) 20番、落合。 修正案に賛成の立場で討論に参加いたします。 第1点目は、先ほど修正案の内容の説明が田中議員からありましたが、今回の今問われているのは中心市街地の拠点施設整備事業に賛成か反対かというそういう次元だとは私も考えておりません。今議会にこういう形で、こういう形というのは今から言いますが、こういう形で予算を提案するのはいかがなものかという意味であります。 その中心点は、一部に110億円の総枠内におさまっているからいいのではないか、こういう意見がありますが、それはそれとして、しかしこれは重大な勘違いだと思います。なぜならば従来の競争入札制度とは違ってデザインビルド方式という方式を採用した結果、いろんな従来と違うことから、宮古市と共同企業体との間で基本協定を結ぶことになってスタートしたものであります。この基本協定は、繰り返しませんが総額110億円でおさめようという協定ではありません。よく見てください。そんなことを結ぶはずありません。3施設の建築費に関して言えば、明確に予定価格であり上限価格であるという説明で85億円で、宮古市と当時のJVとの間で協定を結んだものであります。結果として、これが約3億円オーバーしているということを問題にしているわけであります。もし協定で結んだ上限を超えるような場合には、これは絶対ないとは私も思いませんが、超えるような場合にはきちんとした説明と議会に対する説明が当然必要であります。残念ながらそれはありません。そして今議会で補正予算というふうに提案すること自体が、みずから調印した協定書に違反する、そういうふうに私は思うからであります。 2つ目、110億円におさまるからいいという意見は、それはそれで私もずっと言い続けてまいりました。ところが宮古市と共同企業体、宮古市の発注業務等を支援する三菱地所とのこの間のやりとりをつぶさに検討しますと、こういうふうに書いてあります。結論は110億円でおさまらない。おさまりません。2つ理由があります。1つは、この施設整備に当たって消耗品と備品は本工事から除外する。つまり後で提案するという内容になっております。2つ目、市長が完成すれば住むだろう4階、ここに災害が起きたときには災害対策本部が当然つくられます。災害対策本部の中の災害対応の機器類、例えば、いや、そこまで書いているわけではないですが、一般的に考えられるのは人工衛星対応の無線機だとかいろんな機器類が、当然、災害対策本部には備えつけられなければなりません。これについては明確に110億円以外にこれは後で発注を考える、そういうことが既にJVとの間、三菱との間で交わされているからであります。もし、それがそうでないというのであれば、あの会議録は一体何なのかという問題が起きる問題であります。そういう意味で、私はこの110億円でおさまるからいいんだというのも、これも保証があるようで全くないということも率直に指摘をせざるを得ないわけであります。 したがって、最後に今回の修正案は、先ほど冒頭触れましたように、結果とすれば確かに中心市街地の事業を一旦とめるような、ストップかけるような結果になるかもしれませんが、事業そものについての是非を今議論しているのではくて、みずから調印した協定に反するような事態として補正が提案されているというのは、やっぱりまずいのではないか。しかも繰り返しますが、三菱地所やJVとの協議の中で、この予算を超過しそうなときには、いや、ちょっと待ってくれとか、この件については後日もう一度協議しましょうとか、議会と協議が必要なので待ってくれとか、そういうふうに発注者として明確に言うべきであります。または言わなかったら業者言いなりと言われても仕方がない。残念ながら、そういう記録は全く散見することはできませんでした。そういう意味で修正案に賛成するものであります。 ○議長(前川昌登君) これで討論を終わります。 これより、議案第1号を採決します。 まず、本案に対する田中尚君ほか4人から提出された修正案について起立によって採決をします。 本修正案に賛成の方は起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(前川昌登君) 起立少数です。 したがって、修正案は否決されました。 次に、当局の原案について起立によって採決します。 原案に賛成の方は起立願います。     〔賛成者起立〕 ○議長(前川昌登君) 起立多数です。 よって、議案第1号は原案のとおり可決されました。 お諮りします。 議案第2号 平成28年度宮古市国民健康保険事業勘定特別会計補正予算(第1号)から議案第4号 平成28年度宮古市墓地事業特別会計補正予算(第1号)までの3件については、討論を省略し一括採決したいと思いますが、これにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 異議なしと認めます。 よって、議案第2号から議案第4号までの3件は、討論を省略し、直ちにお諮りします。 本案に対する委員長の報告は原案可決すべきものであります。委員長の報告のとおり決することにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 異議なしと認めます。 よって、議案第2号から議案第4号までの3件は委員長の報告のとおり可決されました。----------------------------------- △日程第2 議案第8号 宮古市消防施設設備基金条例を廃止する条例(総務常任委員会委員長報告) ○議長(前川昌登君) 日程第2、議案第8号 宮古市消防施設設備基金条例を廃止する条例を議題とします。 本件について、総務常任委員会に審査を付託しておりますので、委員長の報告を求めます。 佐々木総務常任委員会委員長。     〔19番 佐々木 勝君登壇〕 ◆19番(佐々木勝君) 19番、佐々木勝。 平成28年9月定例会において、9月1日に当委員会に付託されました議案1件につきまして、去る9月12日、委員会を開催し、慎重に審査いたしましたので、その経過と結果について報告を申し上げます。 議案第8号 宮古市消防施設設備基金条例を廃止する条例でありますが、委員からは消防施設設備基金での整備に実績はあるのかとの質疑があり、この基金を利用した整備の実績はないとの答弁がありました。また消防林の伐採により入金になった金額はとの質疑があり、分収割合は国が2割、残りの8割を消防団分が70%で219万8,488円、宮古市分が30%で94万2,209円となっている。また宮古市分の分収金については、立木売払収入として一般財源に収入したとの答弁がありました。反対の意見はなく、全会一致で原案可決すべきものと決定したところでございます。 以上、委員長報告といたします。 ○議長(前川昌登君) 委員長の報告が終わりました。 これより議案第8号 宮古市消防施設設備基金条例を廃止する条例の委員長報告に対する質疑を行います。 松本尚美君。 ◆22番(松本尚美君) この条例を廃止する部分について反対するものではございませんが、今、総務常任委員会委員長報告がありましたが、ちょっと確認をさせていただきたい部分がございます。分収造林ですから、当然伐採をして、今金額が示されましたけれども、それぞれ割合によって分配され、そして廃止をする。これは、それはそれでいいことだというふうに思いますけれども、問題は私は伐採した面積ですね、この伐採した面積、これ借地とも聞いていますけれども、その後どうするのかという部分を総務常任委員会ではどのように当局から伺っているのか、またチェックをされているのか、そこをまずお尋ねいたします。 ○議長(前川昌登君) 確認はしていないようです。     〔松本議員「聞いているんだもの、答えて」と呼ぶ〕 ○議長(前川昌登君) 佐々木勝君。 ◆19番(佐々木勝君) 申しわけございませんけれども、その後の面積あるいは対応については確認しておりません。 ○議長(前川昌登君) 松本尚美君。 ◆22番(松本尚美君) 私は、今回の台風10号の直撃のみならず、山をどう守っていくかという部分が私はやはりポイントとしては大きいポイント、そういったポイントを持ちながらチェックをしていただく、審査をしていただく、質疑をしていただくという必要もあったのではないかなというふうに思うんですね。ですから当然地権者にお返しするということですが、荒れたままでは、やはり宮古市の政策としても私はいかがかなという思いがするんですが、聞いていないといえばこれ以上何もないことになるのかもしれませんが、いずれやはり我々も議員も審査に当たっては、そういったしっかりしたポイントを持ちながら審査をし、そして今後どうなるのか、この山がどうなるのかということをやっぱりチェックをすべきだと、そのように申し上げたいんですが、委員長の今時点でそのお考えはいかがでしょう。 ○議長(前川昌登君) 佐々木勝君。 ◆19番(佐々木勝君) これは、そもそもが国有林であり国に返すということになります。あとは国が管理するものだろうと思っておりますけれども。 ○議長(前川昌登君) 松本尚美君。 ◆22番(松本尚美君) 佐々木委員長のお答えと思えないような残念なお答えですね。私はやっぱりこの国有林であれ地権者がどなたであれ、やはり宮古地域をどう緑化を含めて山を保全していく、そして今回の大雨による災害を防止できないかもしれませんが、限りなく貢献できる、そういった意味では、その伐採した跡地をどうするかという部分も私はやっぱり大事なポイントだと思うんですよ。それに考えが今まで及ばない、でも今後はやっぱりそういうことも必要だというこということのお答えがあるのかなというふうに思って期待したんですけれども、残念なお答えです。 以上です。 ○議長(前川昌登君) ほかに質疑はございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 質疑をこれで終わります。 これから討論を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 討論はないようですので、直ちにお諮りします。 本案に対する委員長の報告は原案可決すべきものであります。委員長の報告のとおり決することにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 異議なしと認めます。 よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。----------------------------------- △日程第3 議案第5号 宮古市役所の支所及び出張所条例等の一部を改正する条例(教育民生常任委員会委員長報告) △議案第6号 東日本大震災の被害者に対するへき地保育所、児童館及び学童の家の使用料の免除に関する条例の一部を改正する条例(教育民生常任委員会委員長報告) △議案第13号 宮古運動公園野球場復旧(電気設備)工事の請負契約の締結に関する議決の変更に関し議決を求めることについて(教育民生常任委員会委員長報告) △議案第14号 町の区域の設定及び変更並びに字の区域の変更及び廃止について(教育民生常任委員会委員長報告) △請願第11号 教職員定数改善義務教育費国庫負担制度2分の1復元を求める請願(教育民生常任委員会委員長報告) △請願第12号 若者も高齢者も安心できる年金制度の実現を求める請願(教育民生常任委員会委員長報告) ○議長(前川昌登君) 日程第3、議案第5号 宮古市役所の支所及び出張所条例等の一部を改正する条例、議案第6号 東日本大震災の被害者に対するへき地保育所、児童館及び学童の家の使用料の免除に関する条例の一部を改正する条例、議案第13号 宮古運動公園野球場復旧(電気設備)工事の請負契約の締結に関する議決の変更に関し議決を求めることについて、議案第14号 町の区域の設定及び変更並びに字の区域の変更及び廃止について、請願第11号 教職員定数改善義務教育費国庫負担制度2分の1復元を求める請願及び請願第12号 若者も高齢者も安心できる年金制度の実現を求める請願の6件を一括議題とします。 本件について、教育民生常任委員会に審査を付託しておりますので、委員長の報告を求めます。 橋本教育民生常任委員会委員長。     〔14番 橋本久夫君登壇〕 ◆14番(橋本久夫君) 14番、橋本。 平成28年9月定例会において、9月1日に当委員会に付託されました議案6件につきまして、去る9月9日及び12日に委員会を開催し、慎重に審査いたしましたので、その経過と結果につきまして報告を申し上げます。 まず、議案第5号 宮古市役所の支所及び出張所条例等の一部を改正する条例についてでありますが、委員からは質疑や反対の意見はなく、全会一致で原案可決すべきものと決定したところであります。 次に、議案第6号 東日本大震災の被害者に対するへき地保育所、児童館及び学童の家の使用料の免除に関する条例の一部を改正する条例についてでありますが、委員からは議案の理解を深める立場から関連した質疑が行われましたが、反対の意見はなく、全会一致で原案可決すべきものと決定したところであります。 次に、議案第13号 宮古運動公園野球場復旧(電気設備)工事の請負契約の締結に関する議決の変更に関し議決を求めることについてについてであります。委員からは質疑や反対の意見はなく、全会一致で原案可決すべきものと決定したところであります。 次に、議案第14号 町の区域の設定及び変更並びに字の区域の変更及び廃止についてについてでありますが、委員からは質疑や反対の意見はなく、全会一致で原案可決すべきものと決定したところであります。 次に、請願第11号 教職員定数改善義務教育費国庫負担制度2分の1復元を求める請願についてでありますが、請願の趣旨に反対の意見はなく、全会一致で採択すべきものと決定したところであります。 最後に、請願第12号 若者も高齢者も安心できる年金制度の実現を求める請願についてでありますが、委員からは、本請願は市民の窮状の訴えとして捉えることはできるが、年金政策に係る建設的な意見は読み取れない。また単なる政権与党に対する不満のあらわれとも受け取れることから、この請願には賛成できないとの反対意見に対し、最低支給額の年金で暮らしている方々は、本当に今、生活が楽なのか、若い人たちは受給資格を得るために、必要な期間、年金保険料を納めることができるのか危惧している。この請願の趣旨でもある若者も高齢者も安心できる年金制度の実現を図るためにも、この請願は採択すべきであるとの賛成意見がありました。結果、賛成4、反対2により採択すべきものと決定したところであります。 なお、ただいま報告いたしました請願第11号及び請願第12号につきましては、請願が採択された場合は請願の趣旨に沿って今定例会中に意見書案を提出する予定でおりますので、ご賛同賜りますようよろしくお願い申し上げます。 以上、委員長報告といたします。 ○議長(前川昌登君) 委員長の報告が終わりました。 質疑、討論及び採決は議案ごとに行います。 これより議案第5号 宮古市役所の支所及び出張所条例等の一部を改正する条例の委員長報告に対する質疑を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 質疑はないようですので、これから討論を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 討論もないようですので、直ちにお諮りします。 本案に対する委員長の報告は原案可決すべきものであります。委員長の報告のとおり決することにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 異議なしと認めます。 よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第6号 東日本大震災の被害者に対するへき地保育所、児童館及び学童の家の使用料の免除に関する条例の一部を改正する条例の委員長報告に対する質疑を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 質疑はないようですので、これから討論を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 討論もないようですので、直ちにお諮りします。 本案に対する委員長の報告は原案可決すべきものであります。委員長の報告のとおり決することにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 異議なしと認めます。 よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第13号 宮古運動公園野球場復旧(電気設備)工事の請負契約の締結に関する議決の変更に関し議決を求めることについての委員長報告に対する質疑を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 質疑はないようですので、これから討論を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 討論もないようですので、直ちにお諮りします。 本案に対する委員長の報告は原案可決すべきものであります。委員長の報告のとおり決することにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 異議なしと認めます。 よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第14号 町の区域の設定及び変更並びに字の区域の変更及び廃止についての委員長報告に対する質疑を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 質疑はないようですので、これから討論を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 討論もないようですので、直ちにお諮りします。 本案に対する委員長の報告は原案可決すべきものであります。委員長の報告のとおり決することにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 異議なしと認めます。 よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、請願第11号 教職員定数改善義務教育費国庫負担制度2分の1復元を求める請願の委員長報告に対する質疑を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 質疑はないようですので、これから討論を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 討論もないようですので、直ちにお諮りします。 本案に対する委員長の報告は採択すべきものであります。委員長の報告のとおり決することにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 異議なしと認めます。 よって、本案は委員長の報告のとおり採択することに決定しました。 次に、請願第12号 若者も高齢者も安心できる年金制度の実現を求める請願の委員長報告に対する質疑を行います。 田中尚君。 ◆26番(田中尚君) 先ほど、橋本教育民生常任委員長のほうからは、壇上で教育民生常任委員会におけるいわば賛否の理由が述べられました。したがって採決の結果は4対2という報告でございますが、ちょっと私が気になって委員長の見解をあえて伺わなきゃならないなと思った部分がございます。 それは、反対の理由として請願者の文面が政権与党への不満が読み取れるから反対だという報告がございました。これは私はちょっといわば請願内容については、我々意見書もそうでありますが、例えば国政にかかわる部分でいえば、例えば政権の足りない部分あるいは是正すべき部分ということについての決議が大半であります。したがって、この請願の内容についても、いわばそういうふうな表題にありますような年金制度の充実を求めるというふうな内容が大きな内容と思っているわけでありますが、残念ながら受けとめる委員の中で、政権与党への不満が読み取れるから反対だというこういう態度表明は、私は不適切ではないのかなと思うんですが、参考までに委員長の見解を伺います。 ○議長(前川昌登君) 橋本久夫君。 ◆14番(橋本久夫君) この請願の中身についての討論いたしました結果、いずれ反対者の意見につきましてはそのとおりの意見だと受けとめましたが、いずれ請願の趣旨についてはさまざま理解できる部分が確かにあるんですが、それはあくまでも反対者による意見と捉えてこのような討論をいたしたところでございます。 ○議長(前川昌登君) 田中尚君。 ◆26番(田中尚君) これは、もっと正確にこの政権与党への不満が読み取れる云々の発言内容については、私はこれは議会運営委員会でもちょっと審査すべき極めて不適切な発言だったというふうに受けとめておりますので、これは指摘にのみとどめたいと思います。 以上です。 ○議長(前川昌登君) ほかに質疑はございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) なければ、これから討論を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 討論もないようですので、直ちにお諮りします。 本案に対する委員長の報告は採択すべきものであります。委員長の報告のとおり決することにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 異議なしと認めます。 よって、本案は委員長の報告のとおり採択することに決定しました。----------------------------------- △日程第4 議案第7号 宮古市漁村研修センター条例を廃止する条例 △議案第9号 宿地区災害復旧(27災暫第1号)工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて(経済常任委員会委員長報告) △議案第10号 宿漁港災害復旧(23災79号他)工事及び宿地区災害復旧(23災暫39号)工事の請負契約の締結に関する議決の変更に関し議決を求めることについて(経済常任委員会委員長報告) △議案第11号 日出島地区養殖場災害復旧(23災暫36号)工事の請負契約の締結に関する議決の変更に関し議決を求めることについて(経済常任委員会委員長報告) △議案第12号 津軽石漁港海岸災害復旧(23災641号防潮堤)工事の請負契約の締結に関する議決の変更に関し議決を求めることについて(経済常任委員会委員長報告) ○議長(前川昌登君) 日程第4、議案第7号 宮古市漁村研修センター条例を廃止する条例、議案第9号 宿地区災害復旧(27災暫第1号)工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて、議案第10号 宿漁港災害復旧(23災79号他)工事及び宿地区災害復旧(23災暫39号)工事の請負契約の締結に関する議決の変更に関し議決を求めることについて、議案第11号 日出島地区養殖場災害復旧(23災暫36号)工事の請負契約の締結に関する議決の変更に関し議決を求めることについて、議案第12号 津軽石漁港海岸災害復旧(23災641号防潮堤)工事の請負契約の締結に関する議決の変更に関し議決を求めることについての5件を一括議題とします。 本件について、経済常任委員会に審査を付託しておりますので、委員長の報告を求めます。 工藤経済常任委員会委員長。     〔16番 工藤小百合君登壇〕 ◆16番(工藤小百合君) 16番、工藤小百合です。 平成28年9月定例会において、9月1日に当委員会に付託されました議案5件につきまして、去る9月13日、委員会を開催し、慎重に審査いたしましたので、その経過と結果につきまして報告を申し上げます。 初めに、議案第7号 宮古市漁村研修センター条例を廃止する条例でありますが、委員からは漁村研修センターの廃止に伴い、地域からの要望や代替案など市の考え方はどうかとの質疑があり、漁村研修センターとしての施設復旧は困難と判断したことから、復興交付金事業で番屋を整備中である。10月の完成予定であり、こちらを利用願いたいと考えているとの答弁がありました。反対の意見はなく、全会一致で原案可決すべきものと決定いたしました。 次に、議案第9号 宿地区災害復旧(27災暫第1号)工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについては、反対の意見はなく、全会一致で原案可決すべきものと決定いたしました。 次に、議案第10号 宿漁港災害復旧(23災79号他)工事及び宿地区災害復旧(23災暫39号)工事の請負契約の締結に関する議決の変更に関し議決を求めることについてでありますが、委員からは323号防波堤において基礎捨石工の材料供給元の変更に伴う材料単価の変更とあるが、当初予定していた供給元の材料不足等により変更した結果、単価が高くなったと理解していいのかとの質疑があり、当初は市内の砕石組合を予定していたが、資材不足により供給できなくなった。県内にもなく県外からの調達となったとの答弁がありました。また、その場合、事業者に対して当初議決した金額、単価でお願いできなかったのかとの質疑があり、できるだけ増額にならないよう見積もりを徴収し、比較、検討した結果、北海道函館産となったが、輸送費などもあり単価が高くなったとの答弁がありました。反対の意見はなく、全会一致で原案可決すべきものと決定いたしました。 次に、議案第11号 日出島地区養殖場災害復旧(23災暫36号)工事の請負契約の締結に関する議決の変更に関し議決を求めることについては、反対の意見はなく、全会一致で原案可決すべきものと決定いたしました。 次に、議案第12号 津軽石漁港海岸災害復旧(23災641号防潮堤)工事の請負契約の締結に関する議決の変更に関し議決を求めることについてでありますが、委員からは堀内地区の防潮堤水門のコンクリート壁が、海側、山側とも幅50cm、計1mの補強となっている。なぜ今の段階なのかとの質疑があり、この工事は予定されていたものであり、機械設備工事を発注する前に、水門、陸閘の本体部分の補強工事を完了することで、機械設備工事の施工が円滑に行うことができ全体工程を短縮できる。この防潮堤については、国土交通省、岩手県と工法等について協議を行いながら進める事業である。協議が整った順に工事を発注するので、今回のような変更契約となったものとの答弁がありました。反対の意見はなく、全会一致で原案可決すべきものと決定したところでございます。 以上、委員長報告といたします。 ○議長(前川昌登君) 委員長の報告が終わりました。 質疑、討論及び採決は議案ごとに行います。 これより議案第7号 宮古市漁村研修センター条例を廃止する条例の委員長報告に対する質疑を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 質疑はないようですので、これから討論を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 討論もないようですので、直ちにお諮りします。 本案に対する委員長の報告は原案可決すべきものであります。委員長の報告のとおり決することにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 異議なしと認めます。 よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第9号 宿地区災害復旧(27災暫第1号)工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについての委員長報告に対する質疑を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 質疑はないようですので、これから討論を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 討論もないようですので、直ちにお諮りします。 本案に対する委員長の報告は原案可決すべきものであります。委員長の報告のとおり決することにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 異議なしと認めます。 よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第10号 宿漁港災害復旧(23災79号他)工事及び宿地区災害復旧(23災暫39号)工事の請負契約の締結に関する議決の変更に関し議決を求めることについての委員長報告に対する質疑を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 質疑はないようですので、これから討論を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 討論もないようですので、直ちにお諮りします。 本案に対する委員長の報告は原案可決すべきものであります。委員長の報告のとおり決することにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 異議なしと認めます。 よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第11号 日出島地区養殖場災害復旧(23災暫36号)工事の請負契約の締結に関する議決の変更に関し議決を求めることについての委員長報告に対する質疑を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 質疑はないようですので、これから討論を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 討論もないようですので、直ちにお諮りします。 本案に対する委員長の報告は原案可決すべきものであります。委員長の報告のとおり決することにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 異議なしと認めます。 よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、議案第12号 津軽石漁港海岸災害復旧(23災641号防潮堤)工事の請負契約の締結に関する議決の変更に関し議決を求めることについての委員長報告に対する質疑を行います。 松本尚美君。 ◆22番(松本尚美君) ちょっと確認といいますか、恐らくこの増嵩といいますか、陸閘の上部の補強という部分の変更だろうというふうに思いますが、恐らく委員会ではこの断面を見ていただければ、12の5ですね、陸閘の上ですから左右が当然10.4mに既存の防潮堤をかさ上げする工事、そして陸閘の上部が空間が生じてはいけないので今回2.46m、壁厚が400という壁をつくって天端を合わせる、そしてトータル的に防御するということの理解だというふうに思います。これは委員会の委員長初め皆さんの理解は一緒だとは思うんですけれども、私はこの構造、今回2.46m、壁厚400、この躯体の断面で十分もつという確認がやりとりは恐らくされていないとは思うんですけれども、委員の皆さんはこの壁厚でも十分もつという判断だろうなというふうに思うんですが、私はちょっと疑問に感じるのは、陸閘の上がこれでもつということであれば、左右の9.2mという標示がありますけれども、この高さ以降は既存の防潮堤の断面もこれでいいんではないのかなという単純な疑問を持つんですけれども、そこは委員長さんの個人的な見解でも結構ですが、委員の方でも結構ですが、そこはどういうふうに認識をされて審査をされたのかお尋ねをしたいと思います。 ○議長(前川昌登君) 工藤委員長。 ◆16番(工藤小百合君) 今、松本議員のほうから質問があったんですけれども、委員会といたしましては当局の説明を受けて、この陸閘も順次工事をしながら一括発注ではなく、工事をしながら陸閘は整備していく、ものをそろえるという説明を受けました。今言った質問の、この厚さで防潮堤が本当に耐えられるのかという協議は委員会ではしておりません。当局としても、その厚さに関しての説明はありませんでした。この説明で委員会は了としたものでございますので、その厚さの是非を委員会に問われても委員会ではお答えすることはできません。 以上でございます。 ○議長(前川昌登君) 松本尚美君。 ◆22番(松本尚美君) いや、私は是非を問うているわけではなくて、そういうポイントを持って当局とやりとりはなかったかなという、なかったと思ってはいるんですが、私は非常に疑問を感じているんですね。当然陸閘の天端というのは従前の既存の防潮堤の高さになるわけですね。左右についてはこれ以上の今回陸閘の上に構築する断面以上のものが私は建設というか、やっているのではないかなというふうに思うんです。そうするとここだけがこういう補強するだけで、高さのことは天端ありますけれども、構造的にもつ、もしもつとすれば全体ですね、左右もかさ上げ部分についてはこういった構造で十分もつんではないのかな。逆に言えば、これでもつとすれば過剰設計になるんではないのかなというふうに思うんで、これは委員会委員長さん初め聞くというのもちょっと酷な部分だというふうに思いますが、これは今、当局説明求めるわけにもいかないとは思うんですが、私はやっぱりそういった部分をちょっと疑問だなということを皆さん共有できるんではないのかなというふうに思いますので、機会があれば説明いただければと思います。 ○議長(前川昌登君) ほかに質疑はございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) なければ、これから討論を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 討論もないようですので、直ちにお諮りします。 本案に対する委員長の報告は原案可決すべきものであります。委員長の報告のとおり決することにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 異議なしと認めます。 よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。----------------------------------- △日程第5 議案第15号 市道路線の認定について(建設常任委員会委員長報告) ○議長(前川昌登君) 日程第5、議案第15号 市道路線の認定についてを議題とします。 本件について、建設常任委員会に審査を付託しておりますので、委員長の報告を求めます。 高橋建設常任委員会委員長。     〔13番 高橋秀正君登壇〕 ◆13番(高橋秀正君) 平成28年9月定例会において、当委員会に付託されました議案1件につきまして、去る9月13日に委員会を開催し、慎重に審査をいたしましたので、その経過と結果につきまして報告を申し上げます。 議案第15号 市道路線の認定についてでありますが、委員からは今回の市道認定は道路と道路を結ぶものではなく、道路ではないところを結ぶものであるが、認定基準をどのように理解すればよいのかとの質疑があり、市道認定の基準は道路と道路を結ぶ線あるいは公共施設に向かう線などとなるが、公共の施設との間を結ぶ線も市道とできるという基準もあるので、その基準に合致するものと考えているとの答弁がありました。また、完成して通行が可能となれば、道路管理者として所管は建設課となるのかとの質疑があり、通常の道路であれば建設課となるが、この路線の所管及び管理方法に関しては、今後協議していくとの答弁がありました。 議案第15号については、反対の意見もなく、全会一致で原案可決すべきものと決定をいたしました。 以上、委員長報告といたします。 ○議長(前川昌登君) 委員長の報告が終わりました。 これより議案第15号 市道路線の認定についての委員長報告に対する質疑を行います。 落合久三君。 ◆20番(落合久三君) 1点、今、認定図面をもう一度見ているんですが、従来私の理解は、何を聞きたいかといいますと、この認定図面の中にピンクの部分で路線番号823と書いてあった一番最後、幅員7.5mから4.1m、私この数字は私は初めて見るような記憶なんです。いろんなこれまで示されてきた図面をずっとそう思って見ていたんですが、同じ幅で整備するもんだというふうにずっと思っていたんですが、よく見ると7.5mのところもあれば狭いところで4.1からかなり、半分まではいきませんが6割に狭まる箇所もあるのかなというふうに理解するんですが、なぜこういうふうな幅員が均一でないのか、それからどっちの側が広くてどっちの側が狭いのか、なぜそうなったのかという、ごく初歩的なことなんですが、一度もそれに関してはちょっと私は認識不足でしたので、説明を建設常任委員長は詳しいと思いますのでお願いします。 ○議長(前川昌登君) 高橋委員長。 ◆13番(高橋秀正君) 市道認定をするためには、基地点、それから幅員、これを延長、これを明示することになっております。それで幅員については最大のところと最少のところを明示するということになっています。この陸橋につきましては4.1というのがこの真ん中の線路を通るところで、私が理解するには7.5というのは両側の上り口のところだというように理解しております。 ○議長(前川昌登君) 落合久三君。 ◆20番(落合久三君) わかりました。狭いところは線路の上のあたりで、すみよしさんの側と今度のほうが7.7mちょっとになるのではないかという意味ですか。     〔高橋議員「はい」と呼ぶ〕 ○議長(前川昌登君) ほかに質疑はございますか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) なければ、これから討論を行います。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 討論はないようですので、直ちにお諮りします。 本案に対する委員長の報告は原案可決すべきものであります。委員長の報告のとおり決することにご異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 異議なしと認めます。 よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。-----------------------------------
    △日程第6 議案第16号 北部環状線(第2工区)道路整備(トンネル)工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについて ○議長(前川昌登君) 日程第6、議案第16号 北部環状線(第2工区)道路整備(トンネル)工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについてを議題とします。 提案理由の説明を求めます。 小前参与兼都市整備部長。     〔参与兼都市整備部長 小前 繁君登壇〕 ◎参与兼都市整備部長(小前繁君) 議案第2集、16-1ページをお開き願います。 議案第16号 北部環状線(第2工区)道路整備(トンネル)工事の請負契約の締結に関し議決を求めることについてご説明申し上げます。 この議案は、北部環状線(第2工区)道路整備(トンネル)工事の請負契約の締結に関し、地方自治法(昭和22年法律第67号)第96条第1項第5号及び宮古市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得または処分に関する条例(平成17年宮古市条例第52号)第2条の規定により、議会の議決を求めるものでございます。 工事名は、北部環状線(第2工区)道路整備(トンネル)工事。 工事場所は、宮古市近内第4地割地内外。 契約金額は、15億4,224万円でございます。 請負者は、名称、大日本土木株式会社・株式会社菊地建設特定市営建設工事共同企業体。代表者、住所、仙台市青葉区大町二丁目3番地12、名称、大日本土木株式会社東北支店支店長、内田昭。構成員、住所、宮古市八木沢三丁目11番5号、名称、株式会社菊地建設代表取締役、菊地辰志。 この工事は、8月30日、条件つき一般競争入札を行った結果、7社が応札し、大日本土木株式会社・株式会社菊地建設特定市営建設工事共同企業体が落札したものです。落札率は77.31%。工期は485日間となっております。 次に、工事概要を説明いたしますので、16-2ページをお開き願います。 工事場所は、宮古市近内第4地割地内外です。 主な工事内容は、市道北部環状線の整備に当たり、第2工区のトンネル、延長527mをNATM工法により建設するものでございます。527mのトンネル掘削のほか、坑門工2基、ロックボルト工4,747本、コンクリートブロック積工309㎡を施工いたします。 16-3ページから16-4ページに、参考資料として平面図、標準断面図を添付しておりますのでご参照願います。 以上が本議案に係る工事の主な内容でございますが、議案の朗読は省略させていただきます。 平成28年9月16日提出、宮古市長、山本正徳。 理由、北部環状線(第2工区)道路整備(トンネル)工事の請負契約を締結しようとするものである。これがこの議案を提出する理由でございます。よろしくご審議くださいますようお願いいたします。 ○議長(前川昌登君) 説明が終わりました。 ただいま議題となっております議案第16号については、お手元に配付しております委員会付託表のとおり所管の常任委員会に付託します。----------------------------------- △日程第7 認定第1号 平成27年度宮古市一般会計歳入歳出決算の認定について △日程第8 認定第2号 平成27年度宮古市国民健康保険事業勘定特別会計歳入歳出決算の認定について △日程第9 認定第3号 平成27年度宮古市国民健康保険診療施設勘定特別会計歳入歳出決算の認定について △日程第10 認定第4号 平成27年度宮古市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について △日程第11 認定第5号 平成27年度宮古市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について △日程第12 認定第6号 平成27年度宮古市介護保険サービス事業勘定特別会計歳入歳出決算の認定について △日程第13 認定第7号 平成27年度宮古市農業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定について △日程第14 認定第8号 平成27年度宮古市漁業集落排水事業特別会計歳入歳出決算の認定について △日程第15 認定第9号 平成27年度宮古市浄化槽事業特別会計歳入歳出決算の認定について △日程第16 認定第10号 平成27年度宮古市魚市場事業特別会計歳入歳出決算の認定について △日程第17 認定第11号 平成27年度宮古市墓地事業特別会計歳入歳出決算の認定について △日程第18 認定第12号 平成27年度宮古市川井地域バス事業特別会計歳入歳出決算の認定について △日程第19 認定第13号 平成27年度宮古市山口財産区特別会計歳入歳出決算の認定について △日程第20 認定第14号 平成27年度宮古市千徳財産区特別会計歳入歳出決算の認定について △日程第21 認定第15号 平成27年度宮古市重茂財産区特別会計歳入歳出決算の認定について △日程第22 認定第16号 平成27年度宮古市刈屋財産区特別会計歳入歳出決算の認定について △日程第23 認定第17号 平成27年度宮古市水道事業会計決算の認定について △日程第24 認定第18号 平成27年度宮古市下水道事業会計決算の認定について ○議長(前川昌登君) 日程第7、認定第1号 平成27年度宮古市一般会計歳入歳出決算の認定についてから日程第24、認定第18号 平成27年度宮古市下水道事業会計決算の認定についてまでの18件を一括議題とします。 それぞれ所管部ごとに提案理由の説明を求めます。 田崎会計管理者。     〔会計管理者 田崎義孝君登壇〕 ◎会計管理者(田崎義孝君) 認定第1号 平成27年度宮古市一般会計歳入歳出決算の認定についてから認定第16号 平成27年度宮古市刈屋財産区特別会計歳入歳出決算の認定についてまでの16件につきまして、地方自治法(昭和22年法律第67号)第233条第3項の規定により、監査委員の意見をつけて議会の認定に付するため、その概要をご説明申し上げ、提案理由にかえさせていただきます。 お手元に配付しております平成27年度宮古市一般会計各特別会計歳入歳出決算書をごらんいただきながらお聞き取り願います。 平成27年度におきましては、通常分の予算はこれまでの財政健全化の努力を継続し、重点的かつ効率的な配分を行うとともに、震災からの復興を最重要課題として予算執行に取り組んでまいりました。 まず認定第1号 平成27年度宮古市一般会計歳入歳出決算についてご説明申し上げますので、決算書の2ページ、3ページをお開き願います。 総括表の一番上の欄になりますが、歳入は予算現額867億6,945万9,775円に対し、調定額は774億119万2,750円、収入済額は710億403万8,443円で、調定額に対する収入割合は91.7%、対前年比で1.1ポイント高くなっております。不能欠損額は1,059万2,976円で、主なものは市税でございます。収入未済額は63億8,709万9,974円で、主なものは国庫支出金及び県支出金でございます。歳出は、予算現額867億6,945万9,775円に対し、支出済額640億2,988万8,642円で、執行率は73.8%で対前年比で1.2ポイント高くなっており、翌年度繰越額170億6,476万5,938円、不用額56億7,480万5,195円となっております。歳入歳出差引残額は69億7,414万9,801円でございます。 なお、総括表には記載してございませんが、この額から翌年度に繰り越すべき財源29億3,180万1,793円を差し引きました実質収支額は40億4,234万8,008円の黒字でございます。 次に、歳入の主なものについてご説明申し上げますので、決算書の6ページ、7ページをお開き願います。 1款市税は、収入済額54億6,928万362円で、調定に対する収納率は98.9%、対前年比で0.6ポイント高くなっており、歳入全体に占める割合は7.7%でございます。 10款地方交付税は、収入済額175億2,918万7,000円で、歳入全体に占める割合は24.7%でございます。 14款国庫支出金は、収入済額92億5,865万4,095円で、歳入全体に占める割合は13.0%でございます。 15款県支出金は、収入済額82億6,411万3,436円で、歳入全体に占める割合は11.6%でございます。 次に、8ページ、9ページをお開き願います。 18款繰入金は、収入済額180億3,468万3,518円で、歳入全体に占める割合は25.4%でございます。 これら5つの歳入で、歳入全体の82.4%を占めております。 続きまして、歳出の主なものについてご説明いたしますので、決算書の10ページ、11ページをお開き願います。 2款総務費は、支出済額203億8,584万8,362円で、歳出全体に占める割合は31.8%でございます。その主なものは人件費等を含む総務管理費40億1,245万9,436円となっております。また震災復興費は156億786万4,673円で、歳出全体に占める割合は24.4%となっており、その主なものは被災市街地復興事業費71億1,449万3,594円のほか、防災集団移転促進事業費等でございます。 3款民生費は、支出済額84億7,563万9,764円で、歳出全体に占める割合は13.2%となっており、その主なものは生活保護費のうちの扶助費13億380万1,847円のほか、障害者自立支援給付費等の各種扶助費でございます。 8款土木費は、支出済額86億4,626万6,883円で、歳出全体に占める割合は13.5%となっており、その主なものは住宅費のうちの災害公営住宅整備費46億4,221万3,640円でございます。 10款教育費は、支出済額44億1,536万1,233円で、歳出全体に占める割合は6.9%となっており、その主なものは社会教育費のうちの文化振興費12億4,0625万4,219円でございます。 次に、12ページ、13ページをお開き願います。 11款災害復旧費は、支出済額85億1,317万696円で、歳出全体に占める割合は13.3%となっており、その主なものは農林水産業施設災害復旧費63億7,819万8,661円でございます。 これら5つの歳出合計は504億3,628万6,938円となり、歳出全体の78.7%を占めております。 以上が一般会計の概要でございます。 次に、特別会計についてご説明いたしますので、前に戻っていただいて決算書の2ページ、3ページの総括表をお開き願います。 特別会計は、15事業の会計を設置しております。初めに、全ての特別会計の合計についてご説明いたしますので、下段の合計欄をごらんください。 歳入でございますが、予算現額179億6,000万8,960円に対し、調定額174億6,977万8,979円、収入済額173億1,820万7,894円で、調定額に対する収入割合は99.1%となっております。 歳出は、予算現額179億6,000万8,960円に対し、支出済額171億3,752万9,966円、執行率は95.4%となっております。 歳入歳出差引残額は1億8,067万7,928円となっており、実質収支は1億8,067万7,768円の黒字となっております。 なお、特別会計においては15事業全てが黒字もしくは収支均衡の決算となっております。 特別会計のうち、事業費の大きい国民健康保険事業勘定特別会計及び介護保険事業特別会計についてご説明いたします。 まず、国民健康保険事業勘定特別会計についてご説明いたしますので、決算書の16ページ、17ページをお開きいただき、下段の合計欄をごらん願います。 歳入でございますが、予算現額90億7,112万3,000円に対し調定額90億3,353万853円、収入済額89億208万9,100円で、調定額に対する収入割合は98.5%と対前年比で1ポイント高くなっております。また不能欠損額は2,227万3,510円、収入未済額は1億971万6,452円で、主なものは国民健康保険税でございます。 次に、歳出でございますが、18ページ、19ページをお開きいただき、下段の合計欄をごらん願います。 予算現額90億7,112万3,000円に対し支出済額88億8,458万5,897円で、執行率は97.9%、対前年比で0.4ポイント低くなっております。 歳入歳出差引残額は1,750万3,203円の黒字となっております。 次に、歳入の主なものについてご説明いたしますので、16ページ、17ページにお戻り願います。 1款国民健康保険税でございますが、収入済額は10億9,619万2,372円で、調定額に対する収入割合は89.7%、対前年比で4.6ポイント高くなっております。また歳入全体に占める割合は12.3%でございます。 3款国庫支出金は収入済額24億3,004万5,058円で、歳入全体に占める割合は27.3%でございます。 6款前期高齢者交付金は、収入済額18億4,883万1,704円で、歳入全体に占める割合は20.8%でございます。 7款共同事業交付金は、収入済額20億2,883万2,189円で、歳入全体に占める割合は22.8%でございます。 9款繰入金は、収入済額7億6,797万1,758円で、歳入全体に占める割合は8.6%でございます。 これら5つの歳入で、歳入全体の91.8%を占めております。 次に、歳出の主なものをご説明いたしますので、18ページ、19ページをお開き願います。 2款保険給付費は、支出済額54億8,573万8,046円で、歳出全体に占める割合は61.7%でございます。 3款後期高齢者支援金等は、支出済額7億9,962万7,422円で、歳出全体に占める割合は9.0%でございます。 7款共同事業拠出金は、支出済額19億236万4,888円で、歳出全体に占める割合は21.4%でございます。 これら3つの歳出で、歳出全体の92.1%を占めております。 以上が国民健康保険事業勘定特別会計の概要でございます。 次に介護保険事業特別会計についてご説明申し上げます。 まず、歳入でございますが、決算書の30ページ、31ページをお開きいただき、下段の合計欄をごらん願います。 予算現額66億3,154万3,000円に対し調定額65億9,765万351円、収入済額65億8,037万5,615円で、調定額に対する収入割合は99.7%で、前年度と同じでございます。また不能欠損額は367万7,400円、収入未済額は1,420万2,536円で、主なものは介護保険料でございます。 次に、歳出でございますが、32ページ、33ページをお開きいただき、下段の歳出合計をごらん願います。 予算現額66億3,154万3,000円に対し支出済額64億2,756万4,185円で、執行率96.9%、対前年比で4.5ポイント高くなっております。 歳入歳出差引残額は1億5,281万1,430円の黒字となっております。 次に、歳入の主なものについてご説明いたしますので、30ページ、31ページにお戻り願います。 1款介護保険料でございますが、収入済額12億6,959万1,576円で、調定額に対する収入割合は98.7%でございます。また歳入全体に占める割合は19.3%でございます。 4款国庫支出金は、収入済額16億2,864万6,750円で、歳入全体に占める割合は24.8%でございます。 5款支払基金交付金は、収入済額16億6,970万3,880円で、歳入全体に占める割合は25.4%でございます。 これら3つの歳入で、歳入全体の69.5%を占めております。 次に、歳出の主なものをご説明いたしますので、32ページ、33ページをお開き願います。 2款保険給付費は、支出済額59億3,558万3,042円で、歳出全体に占める割合は92.3%でございます。 4款地域支援事業費は、支出済額1億6,817万8,735円で、歳出全体に占める割合は2.6%でございます。 これら2つの歳出で、歳出全体の94.9%を占めております。 以上が認定第1号から認定第16号までの平成27年度宮古市一般会計並びに各特別会計歳入歳出決算の概要でございます。 なお、決算書に附属書類として歳入歳出決算事項別明細書、実質収支に関する調書及び財産に関する調書を掲載しており、別冊といたしまして決算に係る主要な施策の成果に関する実績報告書並びに監査委員の審査意見書を配付しておりますのでご参照願います。 平成28年9月16日提出、宮古市長、山本正徳。 よろしくご審議の上、ご認定賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(前川昌登君) 長沢上下水道部長。     〔上下水道部長 長沢雅彦君登壇〕 ◎上下水道部長(長沢雅彦君) 認定第17号 平成27年度宮古市水道事業会計決算の認定並びに認定第18号 平成27年度宮古市下水道事業会計決算の認定について、その概要をご説明申し上げ提案理由にかえさせていただきます。 それでは、認定第17号 平成27年度宮古市水道事業会計決算の認定についてご説明申し上げますので、別冊となっております宮古市水道事業会計決算書の16ページをお開き願います。 平成27年度宮古市水道事業報告書に沿ってご説明いたします。 まず、1、概況の(1)総括事項でございますが、平成27年度の水道事業は宮古市水道事業基本計画に基づき、安定給水の確保及び給水サービスの向上を推進し、市民の快適な生活を支えるため、現有施設の整備、増強等の事業を実施いたしました。また東日本大震災の津波により被災した鍬ヶ崎・光岸地地区等の上水道及び田老簡易水道の災害復旧事業を実施したほか、簡易水道再編推進事業、水道未普及地域解消事業等を実施いたしました。 次に、イの建設改良事業の内容でございますが、配水管等の布設につきましては松山地区において新規の布設を実施したほか、高浜地区ほか5地区で布設がえを実施いたしました。施設整備につきましては、千徳第一水源の改修工事、田老第4配水池等の外構工事を実施いたしました。補助事業につきましては、末前地区で配水池を整備したほか、田老地区、腹帯地区、川井の箱石地区及び去石、田代地区で配水管の布設を実施いたしました。災害復旧事業につきましては、鍬ヶ崎・光岸地地区、金浜地区及び高浜地区で配水管を整備したほか、田老地区では送配水管と送水ポンプ場及び配水池を整備いたしました。これら建設改良工事等の概要は18ページ以降に記載しておりますので、後ほどご参照願います。 次に、ロの業務状況でございますが、平成27年度末の給水戸数は2万3,647戸で、前年度に比べ51戸の増加となり、普及率は98.9%と前年度に比べ0.2ポイントの増となりました。一方、給水人口は5万4,393人で、前年度に比べ646人減少しております。年間配水量につきましては、前年度に比べ10万935m3減の780万9,081m3となったものの、年間有収水量は5万4,110m3増の623万8,669m3で、有収率は1.7ポイント増の79.8%となりました。人口は減少傾向にあるものの給水戸数は微増しており、また簡易水道施設整備事業等の進捗に伴い有収水量や有収率が増加しております。 次に、ハの経営収支の状況をご説明いたします。 営業収益は9億6,850万1,805円で、そのうちの営業収益の90.3%を占める給水使用料は簡易水道給水収益と合わせて8億7,445万9,164円となりました。東日本大震災前と比較しますと、簡易水道給水収益は82.8%、上水道給水収益は97.7%の状況となっております。営業収益に対して水道施設の維持管理に要した営業費用は8億5,525万9,521円で、この結果、営業収益から営業費用を差し引いた営業利益は1億1,324万2,284円となり、これに営業外収益1億4,699万9,201円と、特別利益281万4,253円を加え、営業外費用4,368万7,195円と特別損失6万1,165円を減じて、当年度は2億1,930万7,378円の純利益を生じました。 次に、資本的収支でございますが、資本的収入額7億2,842万6,828円に対し、支出額は税込み額9億7,094万4,706円で、収入額が支出額に不足する額2億4,251万7,878円につきましては、当年度分消費税及び地方消費税、資本的収支調整額2,415万8,319円、当年度分損益勘定留保資金2億1,835万9,559円で補填いたしました。 以上が認定第17号 平成27年度水道事業会計の決算の概要でございます。 なお、財務諸表といたしまして、損益計算書、剰余金計算書、剰余金処分計算書及び貸借対象表等を掲載しておりますので、ご参照願います。 次に、認定第18号 平成27年度宮古市下水道事業会計決算の認定についてご説明申し上げますので、別冊となっております宮古市下水道事業会計決算書の16ページをお開き願います。 平成27年度宮古市下水道事業報告書に沿ってご説明いたします。 まず、1、概況の(1)総括事項でございますが、平成27年度の下水道事業は整備区域の拡大及び水洗化の普及促進により、公共用水域の水質保全と市民の快適な生活を支えるため、管渠の布設及び宮古浄化センターの設備更新等、施設の整備改良工事を実施いたしました。また東日本大震災により地盤沈下した地区の浸水対策事業として、雨水ポンプ場整備に係る設計業務等を実施いたしました。 次に、事業の内容でございますが、イの建設改良事業は管渠布設工事を金浜地区、磯鶏地区及び近内地区で実施したほか、閉伊川水管橋耐震補強工事を実施いたしました。施設整備につきましては、宮古浄化センターの水処理機械設備更新工事として、汚水流入ゲートの更新を実施いたしました。また復興事業といたしまして、地盤沈下した新川町地区、藤原地区の浸水対策事業として、両地区に整備する雨水ポンプ場の実施設計業務等を行い事業の進捗を図りました。これら建設改良工事等の概要は18ページに記載しておりますので、後ほどご参照願います。 次に、ロの業務状況でございますが、平成27年度末の処理戸数は1万3,581戸で、前年度に比べ366戸の増加となり、水洗化人口も3万108人で898人の増加となっております。一方、処理区域内人口は3万4,375人で、前年度に比べ345人減少しております。処理戸数、水洗化人口は整備区域内での水洗化の促進により増加となっているものの、処理区内人口は人口減少などの影響により減少傾向が続いております。年間総処理水量につきましては、前年度に比べ631m3減の368万844m3となったものの、年間有収水量は4万3,157m3増の331万3,043m3となっております。 次に、ハの経営収支の状況をご説明いたします。営業収益は5億8,271万8,530円で、そのうち93%を占める下水道使用料は5億4,184万530円となりました。営業収益に対して下水道施設の維持管理に要した営業費用は12億6,407万5,832円となり、営業収益から営業費用を差し引いた6億8,135万7,302円を営業損失として計上いたしました。これに一般会計からの繰入金を主なものとする営業外収益10億4,152万5,226円と、特別利益32万6,823円を加え、支払利息等の営業外費用2億1,733万9,370円及び特別損失6万4,704円を減じ、当年度は1億4,309万673円の純利益を生じました。 次に、資本的収支でございますが、資本的収入額8億1,100万5,319円に対し、支出額は税込み額13億9,913万6,370円で、収入額が支出額に不足する額5億8,813万1,051円につきましては、前年度繰り越し工事資金1,158万8,897円、当年度分消費税及び地方消費税、資本的収支調整額309万1,864円、当年度分損益勘定留保資金5億1,194万7,437円及び建設改良積立金6,150万2,853円で補填いたしました。 以上が認定第18号 平成27年度宮古市下水道事業会計の決算の概要でございます。 なお、財務諸表として損益計算書、剰余金計算書、剰余金処分計算書及び貸借対照表等を掲載しております。また別冊といたしまして水道事業会計、下水道事業会計の監査委員の審査意見書を配付しておりますので、ご参照願います。 平成28年9月16日提出、宮古市長、山本正徳。 よろしくご審議の上、ご認定賜りますようお願い申し上げます。 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 △資料 ○議長(前川昌登君) 説明が終わりました。----------------------------------- △日程第25 決算特別委員会の設置について ○議長(前川昌登君) 日程第25、決算特別委員会の設置についてを議題とします。 お諮りします。 ただいま提案になりました認定第1号 平成27年度宮古市一般会計歳入歳出決算の認定についてから、認定第18号 平成27年度宮古市下水道事業会計決算の認定についてまでの18件は、議長を除く議員全員で構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにしたいと思いますが、ご異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(前川昌登君) 異議なしと認めます。 よって、本件につきましては、決算特別委員会に付託の上、審査することに決定しました。 正副委員長互選のため、暫時休憩します。なお、昼食のためにも暫時休憩ということになります。     午前11時55分 休憩     午後1時00分 再開 ○議長(前川昌登君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 休憩中に、決算特別委員会の正副委員長の互選を行った結果、委員長に加藤俊郎君、副委員長に藤原光昭君が選任されましたので報告します。----------------------------------- △日程第26 一般質問 ○議長(前川昌登君) 日程第26、一般質問を行います。 20番、落合久三君に質問を許します。 落合久三君。     〔20番 落合久三君登壇〕(拍手) ◆20番(落合久三君) 20番、落合。9月定例議会での最初の質問者として、山本市長に質問いたします。 質問に先立ちまして、このたびの台風被害で犠牲になられた方々に対し謹んでお悔やみを申し上げます。同時に多大な被害をこうむられた方々に対し、心よりお見舞いを申し上げるものであります。そして議会として議員として、一日も早い復旧復興へ全力を挙げる決意を改めて申し上げるものであります。通告に従い、以下の点について山本市長にお伺いをするものであります。 第1に、復興需要終了後の地域経済は、このままでは失速を余儀なくされると思いますが、市長はどのような危機感を持ち合わせているのか、お伺いをいたします。 震災前から、人口減、少子高齢化、産業の右下がり傾向は続いておりました。その意味で、震災前に戻すだけでは地域経済の衰退傾向をとめることができないことは衆目の一致した判断であります。したがってこのことへの危機感の共有がまず重要だと思うものでありますが、どうでしょうか。さらに水産加工業でも商工業の場合も、国・県、市の補助制度を活用をして事業を再建をいたしましたが、売り上げの低迷が長引き事業を断念せざるを得ないという事態の解決は、今次の台風被害を含め喫緊の課題だと思いますが、市長の考える基本的な解決の施策は何なのかをお伺いをいたします。一口に産業振興、地域経済の振興と言いましても、当然多岐にわたる課題であります。特に以下の課題の推進について提言も含め、市長の考えをお伺いするものであります。 1つは、宮古室蘭フェリー就航に関して宮古の産業の振興につなげ、交流人口、観光客が滞在するための基本的な視点、施策は何だとお考えでしょうか。 2つ目、食産業推進へ、もうかる商品づくり、海外進出を見込める商品開発を個々の事業者任せにせず、仮称開発センターの設立を検討すべき時期だと思いますが、どうでしょうか。 3つ目、宮古市の基幹産業の柱の一つである漁業で生計が成り立つようにするための重点課題は何だと考えているのかお伺いするものであります。 第2番目の質問は、出崎埠頭整備事業についてであります。 昭和63年度以降続けられてきた港湾の整備、出崎埠頭整備の県事業は、平成12年度にその計画が4点にわたり改定、変更されました。端的に言いますと、公共埠頭用地不足を解消し物流機能の充実を図る、観光客、市民が海に親しむ親水空間をつくり交流拠点機能の向上を図るとし、そこから藤原、神林は物流関連ゾーンに、浄土ヶ浜・出崎地区は交流拠点ゾーンとするなどとしました。その中で出崎埠頭の整備計画は、今年度から平成31年度までに出崎地区の先端部を埋め立て、防潮堤、護岸、物揚場、埠頭用地と緑地をつくり、その先端部に観光船の発着所を整備するという内容であります。そのための平成28年度の工事費は2億4,900万であります。 しかしながら、現状はこの目的からかけ離れた実態といいますか、内実の伴わない計画として進行しているのではないかという懸念を持つものであります。旅客船・観光船就航の運営主体である県北バス株式会社の所有の観光船は、震災前は3そうありましたが現在は1そうだけで、しかも新造船の計画はないと聞き及んでおります。加えて現行の浄土ヶ浜第1駐車場下のいわゆる小石浜の観光船発着場もそのまま利用をする、さらには出崎に新たに整備するというのは現実と乖離した計画になりはしないかという大きな懸念が生まれます。そこで市長に改めてお伺いをいたします。 1つ、そもそもの出崎埠頭整備計画、目的と現状とのギャップをどのように認識しているのかお伺いをいたします。 2つ目、現状のままで観光船の発着場を2カ所にするのは現実的ではないと思うのですが、どうでしょうか。 3つ目、出崎につくる発着場にかかわる構造物の整備は誰が行う予定なのかもあわせてお伺いをいたします。 4つ目、宮古室蘭のフェリー就航を契機に、発着場の整備場所も藤原埠頭に集積するということも一案として考えられますが、どうでしょうか。 以上、壇上からの質問を終わります。再質問は自席において行わせていただきます。(拍手) ○議長(前川昌登君) 山本市長。     〔市長 山本正徳君登壇〕 ◎市長(山本正徳君) ただいまの落合議員のご質問にお答えをいたします。 初めに、復興需要終了後の地域経済対策についてお答えをいたします。 まず、復興需要の終了後についてお答えをいたします。当市におきましては、これまで東日本大震災により被災された事業者の再建に取り組み、経済基盤の回復に努めてまいりました。また復興が進み道路網などのインフラ整備が進展することにより、都市間の所要時間が大きく短縮され物流や観光などに大きく寄与することにより、さらなる経済の活性化が期待されるところであります。今後はこうしたインフラ整備による経済効果を最大限に活用しつつ、宮古市経済のさらなる発展に向けて取り組んでまいります。 次に、被災から再建した事業者の課題等についてお答えををいたします。 工業におきましては、製造品出荷額を指標として見ますと、業種によってばらつきがあるものの、おおむね回復してきていると認識をいたしております。事業者からは、取引先の新規開拓、人材育成、新製品や新技術の開発などが課題であるとの声が聞かれますので、展示会、商談会等の出展支援、技術力強化セミナーや新加工品コンクールの実施などに引き続き取り組んでまいります。 商業におきましては、中小企業診断士が、個々の店舗が抱えている問題に継続して指導を行う成功店モデル創出・波及事業を実施をいたしております。個々の店舗の魅力向上、事業主や従業員のスキルアップにより売り上げ向上につながっている事業ですので、今後も引き続き実施をしてまいります。 次に、宮古室蘭フェリー就航に関して、観光客が滞在するための基本的視点、施策についてお答えをいたします。 まず、観光客の滞在のためには、フェリー利用客に合わせた観光ルートやメニューの提案が必要なものと考えております。例えば洞爺湖有珠山ジオパークと三陸ジオパークを組み合わせたツアーなどが考えられます。今後、利用客のニーズや動向を把握し、観光文化交流協会や宿泊業及び交通事業者との連携も図りながら、誘客促進に取り組んでまいります。 次に、食産業推進のための開発センターについてのご質問にお答えをいたします。 市では、新加工品コンクールを実施したり、事業者の新たな取り組みには産業振興補助金で支援したりいたしております。これまでに南部鮭冷燻ケズリやワカメつくだ煮など地域資源を活用した数々の新しい商品が生まれております。商品開発におきましては、独自で難しい部分は高度な知識や機器を持つ岩手県工業技術センターから技術指導を受けたり、岩手大学との共同研究などに取り組んでいることから、ご提案のありました開発センターの設立につきましては今のところ考えておりません。 次に、漁業で生計が成り立つようにするための重点施策についてのご質問にお答えをいたします。 市におきましては、安定的な生産を目的として、サケのふ化放流事業や養殖事業、栽培漁業などのつくり育てる漁業を推進をいたしております。漁業におきましては、生計が成り立つようにするためには漁業経営の安定化が重要と考えております。ワカメ、コンブに代表される養殖漁業を経営の中心とした漁業は、安定した収入が得られるものとなっております。このことから、しけ等による養殖生産物の損失を補填するための漁業共済に対しまして、掛金補助により加入促進を図り、漁業経営の安定確保に努めております。 また、栽培漁業におきましては、アワビの種苗生産や放流、ヒラメの放流事業につきまして、岩手県など関係機関と連携して取り組んでおります。市といたしましては今後もつくり育てる漁業を推進し、安定的な生産活動を維持するための施策を進めてまいります。 次に、出崎埠頭整備事業についてのご質問にお答えをいたします。 議員ご指摘のとおり、昭和63年度に岩手県が事業着手し、平成11年度には港湾計画が改定され、事業が進められております。しかし東日本大震災により状況が変化していることから、今後の利用につきましては関係者等による協議が必要と考えております。出崎埠頭につきましては、今後の観光振興や交流人口の拡大につながる重要な場所と考えており、誘客や動線のあり方について、県や観光関係者とともに考えていく必要があるものと認識をいたしております。 また、発着場に係る構造物は、これからあり方を検討していく中で事業主体が決まっていくものと考えております。観光船発着場の藤原埠頭への集積につきましては、観光客のニーズや利便性の観点から、浄土ヶ浜近傍に発着場を配備することが適切であると考えております。 以上、答弁といたします。 ○議長(前川昌登君) あらかじめ申し上げます。宮古市議会基本条例第7条第3項の規定により、質疑応答は一問一答の方式で行うものとします。さらに同条第4項の規定により市長等への反問権を認めます。それでは再質問どうぞ。 落合久三君。 ◆20番(落合久三君) 最初の復興需要終了後の地域経済問題で、今市長から答弁を受けましたが、私の質問通告の冒頭には、このままだと少子高齢化に歯どめがかからない、産業も右下がりという状況が続くのではないかというふうに私は思って、市長はどのように危機感を抱いておりますかという質問をしたんですが、それに直接答える答弁がないんですが、これはあえて再質問の中でしゃべるか何かという意味で省いたんでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) この質問の中に、復興需要終了後の地域経済はこのままでは失速を余儀なくされると思うが、市長は危機感を持ち合わせていないかというようなところでありますが、今の経済はかなり復旧復興によって膨らんだ経済状況にあるというふうに思っています。復興が進みますと、それがもとの経済状況に戻ってくるというふうに思っております。その間の中で、また新しいものをそのままもとの状況に戻るんではなくて、新しい需要を産むような経済にしていかなければならないというふうに思っています。なかなかこの質問の内容にちょっと答えにくかったので、このような形で答えさせていただきます。 ○議長(前川昌登君) 落合久三君。 ◆20番(落合久三君) 今の答弁は答弁で了としたいと思います。そこで、なぜそのことを言ったかというと、一般論で危機感を持っているか、はい、持っています、持っていませんということを空中戦になるような質問はしたくないと思ったし、またそれは適切でないというふうに思っていたんですが、例えば漁業、水産業を一つ例にしても、震災後87%の加工業者は再開をしておりますが、昨年、ことしと特に魚がとれないというのは明白であります。そしてその同じ水産加工会社といっても、移入、輸入、例えばなかなか前浜でこの辺で魚がとれないもんだから八戸から取り寄せるとか、こっちから取り寄せる、場合によっては藤原の少なくない加工会社はノルウェーから物すごく立派なというか、おいしいサバを輸入している業者もありますが、一定の力を持っている人たちは、前浜でとれない分をうまく移入、輸入をして冷凍庫に保管をして、市場の状況を見てやれるんですが、みんながそうだというんではないんですね。市長はそのことは十分にわかっていると思います。 そうでないために、例えば今だと私の知り合いの人でも、もうほとんど1週間のうち、今の瞬間はちょっと違うんですが、6月、7月、お盆ごろまで、もう週のうち数日しか会社には行かないというのも結構広範に起きております。皆さんが、いや、この先どうなるのかなというふうにみんな本当に心配をしている。そして87%の加工会社は再開はしたんですが、4分の3のグループ補助なんかを活用してやったのはいいんですが、これはこれで適切だったし、あれがなければ再建できなかったというふうに私も思っているんで、そのことはもう評価は明白なんですけれども、急いだこともあって、とも補償している業者が多いんですよね。どういう心配が起きているかというと、どこかがちょっと経営状態が行き詰まると全部連鎖するんじゃないか。この前、田中共産党市議団長を初め、ある水産加工会社の社長さんと意見交換をしたら、この社長さんはきっぱりと、このままの状態で魚もとれないと3分の1つぶれますよ、ここまで断言する人もおりました。その3割行き詰るよという評価自体は、私はその評価については意見は持ち合わせてはおりませんが、ただそう言えるような状況が一方である。 それから、商工会議所とも最近私もいろいろ意見交換したんですが、例えば商工業の場合もグループ補助を活用したのが281件ある。これから田老と鍬ヶ崎がこれに加わるとグループ補助だけで281件になるんですね。そして震災直後から県、市でやってきた被災資産修繕費補助、被災資産復旧補助、これが240件、全部合わせますと500件近い補助制度を活用して商工業者がこの間立ち上がってきたと。これがなかったらやっぱり再建できなかったんでないかな、そういう意味では評価は私も明白なんですが、ここに至ってどうかという点で商工会議所の役員さんと意見交換したら、消費税が8%になったことも、これは結構重くのしかかっているようで、なかなか売り上げが伸びませんというふうに言っておりました。そして据え置き期間が終わって借金払いが始まると、ほとんど赤字になっているんじゃないでしょうか、これも聞きようによっては言葉ではぱっぱっと言いますけれども、借金払いが始まるとほとんどのところが赤字になるのではないかというのは、私は大変な事態でないかなというふうに率直に思ったわけです。そういう思いがちょっとあるもんですから、市長にはどういう危機感をお持ちですかと聞いたのはそういう意味もあったんですが、そこでこの点で、今度台風の被害がまたそれに加わって、うちのほうの国会議員、県会議員が来て9月2日に市長とお会いをしたわけですが、あのときもいろいろ指摘されたように、大通りの商売をされている方はこれで三重苦になると、こう言いました。震災前に少なくない借金があった、これが1番目。震災後、頑張って再建したはいいが二重ローンになっていると。二重苦。今回また同じようなことをやると三重苦になるという意味です。 ご商売をされている皆さんが業種によっていろんな設備、機械は違いますけれども、これも整備する、または導入するにはまた金がかかる話なんですね。だけれども、ここなんですよ。台風被害でまた同じような状況に陥っているときに、黙っているともう完全にドロップアウト、やめたと、借金だけを残してやめたになる。そうはさせたくないという思いあるんで、これでまた何らかの補助制度を活用することになるとは思うんですが、そこのふんぎりが今つかないで、とりあえず泥出しに一生懸命やっているという状況だと思うんです。 そこで、自説を述べる場では余りありませんので、市長にその関連でこの点でもう1つ、2つだけ質問しますが、新たな台風被害でご商売をされている皆さんが本当に大変な状況なんですが、端的に言いますが、中小企業の設備貸与制度がありましたね、震災直後。私も駆け回ってやったんですが、これは今も生きているんでないかと思うんですが、これの活用も含めて、急いでドロップアウトをするんじゃなくて、頑張っていこうという意味で必要な支援、補助制度をきちんと示してやるということがとてもタイミング的に重要だと思っているんですが、市長、この点ではどうでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 山根産業振興部長。 ◎産業振興部長(山根正敬君) 落合議員がおっしゃるとおりで、スピード感が非常に大事ということで、本日、議会の冒頭で市長がこの台風10号の被害の状況、そして対応について述べましたが、その中に利子補給等ということで設備貸与についても含まれているというふうに考えていただければと思います。 ○議長(前川昌登君) 落合久三君。
    ◆20番(落合久三君) そこまで言うんであれば、今、具体的に中小企業設備対応補助制度があったはずですがと、あえて言った点ではどうです。 ○議長(前川昌登君) 山根産業振興部長。 ◎産業振興部長(山根正敬君) 設備貸与制度については、ずっと通常で貸与制度はございます。 ○議長(前川昌登君) 落合久三君。 ◆20番(落合久三君) だめだという意味じゃなくて、あるのは私も知っているんですが、今そのことだけとは言いませんが、そのことも例えばクリーニング屋さん、また洗濯する機械も乾燥機械もだめにした人がいるんです。それから食堂をやっている人では厨房器具、これだって本当に業務用の3点セットでそろえるとなれば200万、300万かかる人もいるんです。印刷屋さんはもっとすごいと思いますが、そういうタイミングで今この中小企業設備貸与制度があるとすれば、市とすればこれを継続してやるということなんだろうとは思うんですが、もうちょっと言うんであれば突っ込んだ答弁を期待したかったんですが、どうですか。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) 5年前の東日本大震災からの支援策ですね、これまで続いていますので、その続いておるものはそのまま続けてやらせていただきたい。また今度のさまざまな支援策につきましては、今、鋭意検討して、なるだけ早く出したいというふうに思っておりますが、一つは1,000万までの利子補給がございましたけれども、そういうものは早急にさせていただいて、つなぎとして何とかもう一度やれるような形にしていきながら、国・県にはもう一度支援等のお願いをしていきたいというふうに思って、26日に補正予算を出させていただきますので、よろしくお願いします。 ○議長(前川昌登君) 落合久三君。 ◆20番(落合久三君) 再質問の冒頭で、加工業者の話をちょっと立ち至って紹介をしたんですが、結構とも補償されているというの、私も非常に気になるんですね。1社がちょっとぐあいが悪くなると連鎖が起きはしないかということも非常に心配です。 そこで、ちょっと妙案はないんですが、市長が今最後に述べた利子補給制度も早急にまた充実をさせて、26日で補正を提案したいというので、これはこれで了とするんですが、こういう事態を迎えての新たなセーフティネットを検討、研究する必要があるんでないかというふうにずっと思っているんですが、この基本的な考えではどうでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) 落合議員がおっしゃるように、やはり今回に限らず、やはり我々が生きていくためにはセーフティネットというのは非常に大事だというふうに思っていますし、そのために保険制度もございます。ですから保険制度等にしっかり入っていただくような指導等も含めて、セーフティネットということは議員がご提案のとおり、これからちょっと勉強させていただきたいというふうに思います。 ○議長(前川昌登君) 落合久三君。 ◆20番(落合久三君) 宮古室蘭のフェリーの就航に関する再質問をしたいと思います。 当局は、当然、県とも定期的に協議や情報交換を当然やっていると思いますが、先日もホテル近江屋さんでシンポジウム等があって私も参加したので非常に勉強になったんですが、多くの市民はなかなかそういう情報というのは入っていないんですよね。例えば磯鶏地域で言いますと、町内で集まりがあるたんびに去年あたりはえらい議論になって、千載一遇のチャンスだと、磯鶏活性化の切り札だとかって、えらい小躍りするぐらいの議論をしたんですが、最近は情報が伝わらないこともあるせいだと思うんですが、そういうふうになかなかなっていない。 その一つが、例えば藤原埠頭に県がターミナルビルも建築すると、出入りがあるわけですからね、それから荷物を積んだトラック等がここでおりたときのトラック、乗用車等の駐車場といいますか、トラックヤードといいますか、そういうのも当然整備しないと対応できないと思うんですが、この現時点でこのフェリーを活用するお客さんが出航するまでの間休んだりするようなターミナルビル、これは県からはどういうふうなものがいつまでに建設されようとしているかというのを我々は室蘭新聞でしか知りません。私は。私はそれを見て初めて3階建ての鉄骨をつくるんだなというのがわかりました。それから県に行ったときに、当然つくるのかなと思ったら、いや、食堂はつくりませんと、最終的な方針ではない時期なんで、そうではないですが、その方は、いや、それつくったからって誰か利用するんでしょうか、いとも冷ややかな感じに私は受けとめたんですが、全然そういう考えは去年の12月ごろはなかったんです。この点ではこの藤原埠頭に建設予定、県がつくるだろうターミナル、これについてはどういう情報を持ち合わせておりますか。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) 県のほうからは、今実際に実施設計に入って、どんな形にするのかを今検討しながら設計をしているというような段階なので、ある程度、例えば3階建てだとかこんなのだと言うと、そういうのがひとり歩きする可能性があるので、もうちょっと待ってくれと、公表するのは待ってくれというような形で、どんな形がいいのかを今検討中でございます。今年度中に検討して設計して来年度29年度に、これ30年度にはもう始まりますので、29年度に建築するというところまでは聞いております。それなのに室蘭のほうには行っていたというのは我々のほうもびっくりしたところで、設計図まで向こうに行っていたと、3階建てでどうのこうのというのが向こうの新聞に載ったというのを我々もちょっと驚いて見ておるところであります。わかりましたらば、なるだけ早くお知らせするようにしたいというふうに思います。 ○議長(前川昌登君) 落合久三君。 ◆20番(落合久三君) この前、市内のホテルで、さっき近江屋と言ったんで、近江屋でやったときに、川崎汽船の方が最初に基調講演的に、講演ではないですが話した中で非常に印象に残っているのは、フェリー収益の7割から8割は貨物によると、物流ですと断言をしておりました。私もそうだなとは思っておりました。そこであのときに、北海道から宮古に来るフェリーには何を持ってくる構想でいるかといいますと、最初に活牛、生きた牛と、焼いて食うためだけかなとちょっと思ったらそうではないんですね、いずれ子牛も含めて持ってきて、何かもう東北で注文もどんどん受けているそうです。活牛、かつ丼ではなく活牛です。それから羊蹄山の野菜、水産物。逆に宮古から北海道に持っていく物流を川崎汽船は何を考えているかといいますと、最初に出てきているのが宅配貨物と。市長、そういう情報は我々以上に詳しく知っていると思うんですが、宅配貨物と、それに関連して宮古では何を物流では力を入れてやろうと現時点でお考えでしょうか。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) 私が考えるあれじゃなくて、民間の方々が考えていることだというふうに思っております。まだきちっとしたものが最終的に決まったわけではございませんので、そういう宅配便的なもの、それからもう一つは自動車部品とか、それから案外私も驚いたんですが水産物、北海道はどっちかというと、今おっしゃったように農産物が主流なんだそうです。こちら側とすれば、こちらにあるものが向こうにないものたくさんあります。端的なのはワカメとか、それからカニにしても季節が違うとか、さまざまなものが水産物が北海道にないものもたくさんこっちの三陸にあるんだそうです。それらを運ぶようなことになるだろうというふうに今の時点では思っております。また内陸のほうでさまざまな木材まではいきませんが、さまざまなものをどのくらい持っていけるかどうか、これからまたいろんな業者の方々と相談しながらしていくというようなことになっております。 ○議長(前川昌登君) 落合久三君。 ◆20番(落合久三君) 時間を気にしながら話しますが、いろんな人からシンポジウムに参加した人とも終わってから交流する時間がちょっとあって、私もいろいろといいますか、全員ではありませんが聞いた中では、非常に端的に言いますと仮に宮古から持っていく物流が数が多くなくても、川崎汽船はなぜこの就航に踏み切ったかというと、ちゃんと採算があるからだというふうに言うからも結構おりました。つまり宮古からこれを持っていく、あれを持っていくという何か決め手になるような何かね、塩蔵ワカメだとか、例えばそういうのが仮になくても、川崎汽船は収益の7割、8割を占めるのは貨物だということの見込みを立てているからこれに踏み切ったんだというのも、ああ、なるほどな、それもそうかもしれないなというふうに半分は思ったわけです。ただトラック協会の高橋さんが言っていたんですが、しかし就航して3年、4年、5年たつ中で、宮古からは何も持っていくものがさっぱり集まらないなというふうになると、やっぱり就航する事業自体にも微妙な影響を与えるようになりはしないかということも私もそうだなと思ったので、今のことを聞いたわけですが、ぜひもちろん市長が個人的にどうのとか行政がどうのというふうには私も全然思ってはいません。やっぱりトラック協会の皆さんの意見が、そういう意味では私はトラック協会の皆さんの商売上の、言葉はよくないかもしれませんが嗅覚というかね、こういうものをどこに焦点を当てているのかということなんかもよく聞いていて、やっぱり対応する必要があるのかなというふうに思って聞いておりました。 そこで、この問題でもう一つだけ、人の交流、もっと俗っぽく言えば観光客、交流人口をどうやって宮古に呼び寄せるかという点で、これもいろいろな人がいろんなことをもう検討しているんですが、ある方に聞いたらばこういう話をする方がおりました。宮古に来る観光客は、端的に言えば浄土ヶ浜や龍泉洞を見に来ると。宮古の何かを食べに来るとかというよりも、やっぱりそこが軸になっていると思いますというのは、皆さんが共通をした意見でありました。それから別の方は観光に携わっている人ですが、本州最東端だというトドヶ埼灯台、映画の舞台にもなったそういうものを抱えていて、誰も見たことがないんでないですかというのと、それから観光船のほうの人たちは、青の洞窟を見たことがない市民もいっぱいいるんじゃないでしょうか。その方が言うには、青の洞窟という響きはとても大事だと思います。落合さんは見たことあるんですかと聞かれて、私はテレビでしか見たことがなくて、その現場に船で行ったことは正直ありません。そうしたら、それでだめだでばと言われましたが、そういうのも含めて、あとは宮古には皆さんが共通して言っているんで重複するのは省略しますが、私はこの本州最東端のトドヶ崎、青の洞窟、それからせっかく宮古に来たときにぐらいといいますか、観光船でワンナイトクルーズ宮古湾内を1周する、そこでは焼いたカキと蒸したカキでもいいし、ホタテでもいいし、何かちょっと宮古流のおいしいものを船上で食べて、しかも1時間から1時間半ぐらいで戻ってくるようなものをうまく組み合わせて、そういうものがきちっと定着するような単線ではなくて、何かそういうことも必要でないかなと思っているんですが、この人の交流をどういうふうにつくるかという点では、現時点で構想というか考えはどうでしょう。 ○議長(前川昌登君) 田中観光港湾課長。 ◎観光港湾課長(田中富士春君) お答えいたします。交流人口の拡大という部分でどのような考えを持っているかというところのご質問と思います。これにつきましては、今回のフェリー就航に伴います観光客の動向ですとかダイヤの関係、そういった市場性というものをきちんと意識して、互いの観光資源の特徴をうまく組み合わせるということ、答弁にもありましたように洞爺湖有珠山、それから三陸ジオパーク、2つのジオパークですとか食の部分、そういった特徴を捉えた情報発信、これが必要であると思っております。 もう一つ、受け入れ態勢の整備といたしまして観光船の部分のご提言もございましたが、フェリー就航の時間帯に合わせた観光関係者、宿泊関係者、交通事業関係者、そういった方々のお客さんに合わせた形の受け入れ態勢の整備をこれから市も含めて業者も含めて一緒に考えていって、多くの方が満足していただいて、なおかつ宮古市に泊まっていただき周囲も観光していただくというような、そういったメニューでありますとかルートを提案していきたいと考えてございます。 ○議長(前川昌登君) 落合久三君。 ◆20番(落合久三君) ちょっと時間配分、また間違うと大変ですので、ちょっと再質問を少し順序を変えまして、一番最後に壇上で質問した出崎埠頭のことをちょっと最初に再質問をいたします。 先ほど、市長の質問に対する答弁では、今後の利用について関係者等との協議が必要だと考えると。それから誘客や動線のあり方について県や観光関係者とともに考えていくという答弁だったんですが、この前、経済常任委員会でもこれは議論になったんですが、多いときだと7そうあったそうです、観光船。これは佐々木さんという人は何でしたっけ、部長だね、7そうあって、いずれ震災前は3そうあったのが今は1そうだけですと。そうしてくると、今ある第16陸中丸は昭和63年につくった船で109t、昭和63年の時点で2億6,000万かかったそうです、つくるのに。今、同じタイプの同じトン数のやつをつくるとすれば4億何ぼですね。それで宮古市、その被災地が観光振興のためだとなると、東京のつくった会社は少しまけてくれるけれども、それでも4億はかかりますがというのが当事者の意見でありました。プラス船を1そうつくるのに4億円かかる。そうすると人は倍かかるそうです。それがワンマンバスと違うところですよと言われました。船長、機関長、甲板員、ガイド。マグロ船と違うのは、機関長は船、常にやっていなきゃならないでしょう。観光船となるとお客さんを乗せていますから、お客さんに対するサービスを考えなきゃならないでしょう。みんな、むつっとして関係ないところにいて好き勝手にやってくださいというわけにいかないと。ガイドだけでなくて船長を先頭に、よくいらっしゃいましたと、こうやんなきゃならないと。最低でも4人体制が必要だということを強調しておりました。 そこで、今1そうしかないのに、今の第1駐車場の下の発着所のほかに出崎にもう1つというのは、とても考えられません。今、県北では新造船をつくる計画は全くありません、こう言っています。これ、このままの状態で進めたら観光船の運営主体がそういう状況のときにどうなるでしょうかという意味です、私が言っているのは。つまりそういうものも協議をちゃんと並行して進めて方向性を一つ一つ手を打っていかないと、まず予算計上したんだから、まず埋め立てやっぺしようと、先に埋立計画ありきというふうにならないかどうかということがまた問題になるような気するんです。いずれ観光船の皆さんは、現時点で1そうしか観光船ないのは本当で、新造船をつくる計画がないもとで、そこまでは言っていませんが、どこからどう発着するのか、2つ発着所をつくるというのはどう考えてもぴぴっとつながらないというふうに言っておりますが、どう思われますか。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) 落合議員がおっしゃるように、東日本大震災前後でもかなり状況が違ってきているというのは私も認識しているつもりであります。船着き場、それからその構想に合ったようなそういう緑地をつくったりとかいろんなことをやろうとしている計画があるのも事実であります。ただ、合わなくなるのであればこれからどういうふうにするのかも、もう一度関係者皆さんで検討しなければならないのも一つであります。ただ、船着き場というと観光船だけがとまるもんだということじゃなくて、じゃ観光船にかわる何かないのかとか、いろんなことも含めて検討をしていきたいというふうに思いますし、またあの辺の周辺の状況も変わってきますので、それらも含めて検討が必要なんだろうというふうには思っております。 ○議長(前川昌登君) 落合久三君。 ◆20番(落合久三君) その観光船の発着だけでなくて別のこともあり得るんだという、その別のことというのがちょっと私は今理解はできないんですが、ただ、その平成14年に宮古の港湾全体の計画が見直された中では、出崎の先端を埋め立てて、明らかに物揚場、それから旅客船、観光船の発着所と、これを絶対外されないんじゃないですか、現時点ではと私は理解するんですが、そこで私はこれをもっと前向きに考えているんですが、この観光船の事業をずっとやっている方だけでなくてあの関係者、吉永小百合も来ていきましたよね、震災後。あれ大した誇りに思っているんです。その割になかなか広がらないんだよねって悔やんでいますが、皆さんはこういう構想です。浄土ヶ浜周辺を今就航していると。田野畑とよく比較されるんですがと。田野畑は最大で80人乗り、19tの観光船だと。あれではトドヶ崎には絶対行けません、危ないです。100t以上でないとだめだそうです。これは断言していました。それで皆さんはせっかく宮古まで来るんだったら浄土ヶ浜周辺とトドヶ崎にぜひ海から見させたいと。ところが今の第16陸中丸は11ノットだそうです。中島清吾さんあたりはすぐぱぱっと計算できるんだと思うんですが、1ノットは船が1時間で1ノット、1.8km走る速度、陸中丸は11ノットだから約1時間で20km走る。釜石のはまゆり丸、同じ109tでこっちは18ノットで走るそうです。彼が言うには、宮古の浄土ヶ浜の発着所から18ノットクラスの船で行くと往復で1時間で行ってこれると。ところが今の陸中丸だと2時間以上かかってしまう。一般の観光客を外洋に連れて2時間というのは、まずだめだと言うんですよ。半分は酔っぱらうべと。もうげろを吐いて何ともならない。だから長くて1時間。そのためにはそういう性能を持った船がどうしても必要だと、私もそう思うんです。 そこで市長、是正すべきのは是正するように当然やりながらも、例えば私は全国に被災地宮古、本州最東端の宮古に観光船109tクラスで18ノットで走れるそういう船をつくりたいので、全国から寄附を呼びかけたらどうですか。いや、どのぐらい集まるかと言われればちょっと私も即答はできないんですが、要するに宮古室蘭フェリー開港だって一方でやっているタイミングでしょう。宮古の場合は浄土ヶ浜をもっと何とかしようというんで、国は、何だった、あの建物、ターミナルビルじゃなくて……     〔「ビジターハウス」と呼ぶ者あり〕 ◆20番(落合久三君) ビジターハウスをつくったわけね。あの職員に聞くと、だてにつくったんじゃないですよ、あそこに国がビジターセンターつくったというのは、ここを拠点にしてもらいたいという、当然ですよね。宮古市は長門議員初めいろんな同僚議員が、第1駐車場に上りする道路が余りにも狭い。工事始めるんでしょう、始めているわけ。そうやって整備して第1駐車場周辺を整備して、さあ、これからだと今動き出そうというときに、いや、肝心かなめの船がないのですと。ない状態で無理難題を押しつけられても困りますというのは、やっぱり私、だめだと思うんですね。この点では重要な交流人口拡大、観光振興の切り札として、最低でもこの観光船をもう1隻つくるというのは、私は大きい喫緊の課題でないかなというふうに思うんですが、どうでしょう。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) 趣旨は重々わかりますし、私もつくりたいと思うんですが、なかなか寄附を集めるということになると、これはやりますよといって寄附集めるので、集まらなかったときはやっぱり持ち出しで自分たちがつくんなきゃなんないとなったときに、本当に果たしてできるのかどうか、この辺も難しいところがありますので、トドヶ崎まで行くとか何とかという話を大きな船をそろえなければできないものなのか、何か違う方法がないのか、それらも含めて検討していきたいというふうに思います。     〔長門議員「議長」と呼ぶ〕 ○議長(前川昌登君) 関連ですか。     〔長門議員「はい」と呼ぶ〕 ○議長(前川昌登君) 長門議員、どうぞ。 ◆18番(長門孝則君) ちょっと関連で申し上げたいと思います。 参考までなんですけれども、浄土ヶ浜の観光船の発着については、当初は出崎を埋める計画の時点で浄土ヶ浜の観光船の発着は廃止すると、もう出崎に観光船は集中させるという計画で始まったというふうに私は記憶しております。だから今の話を聞くと、両方から観光船が発着できるという計画に変更になっているのかなという感じを持ったんですが、計画の初めはそういうことで、もう浄土ヶ浜からの観光船の発着は廃止すると、そして出崎に集中させるということで始まったと私は記憶しております。 それからもう一つ、宮古の今の観光船は、最初は市が観光船を築造して市が直営でやっていたんですよ。それを市の直営ではうまくないということで県北のほうに経営を委託したと、そういう経過がありますんで、今後の参考にしていただければいいんでないかなと、そういうふうに思って発言しましたんで、よろしくどうぞお願いします。 ○議長(前川昌登君) いいですか。     〔長門議員「答弁はいいです」と呼ぶ〕 ○議長(前川昌登君) 落合久三君。 ◆20番(落合久三君) ああ、そうですか。私も田中議員からも時々講義を、講義というのは過去の経過を聞いているんで、私の理解はこの前の経済常任委員会ではそう思って、私はこれ、発着所はどうしようとするんですかというのを確認をしました。それに対して当局のほうからは、現在の小石浜の発着所はこれはこれとして引き続きやりますと、あわせて出崎も考えていますという答弁でしたのでというんで、こういう組み立てをしたわけですので、いずれそこは一つの思案のしどころといいますか、いずれ現状がそうですので、きちっと整理をして進める必要があるのかなと思います。 時間がありませんので、漁業で生計が成り立つようにというのに対して市長の答弁を先ほどいただきました。この点に関連しては、一言で言いますと引き続きつくり育てる漁業を推進していくと。そのことが漁業経営の安定化に重要だと思うということを柱にした答弁でありました。私が問題意識を持ったのは、市長と大きいところは違わないんですが養殖漁業、ワカメ、コンブ、カキ、ホタテ、これが代表ですよね。ここ10年ぐらいの間にこのワカメ、コンブ、カキ、ホタテで平成20年、29億5,000万、かなり大きいですよ。この4つのワカメ、コンブ、カキ、ホタテで平成20年の水揚げが29億5,000万。ただし一昨年は14億と、震災後で落ちていますよね。それから栽培漁業、ウニ、アワビ、これ合わせて、ここ10年でピークは平成19年、12億7,000万。一昨年は7億8,000万。やっぱりこれも下がっている。この養殖栽培漁業が震災後ダウンするというのはある意味しようがないのかなというんで、これはこれで引き続き頑張るんですが、あとは魚の部分は、私こういうのをちょっと拾ってみました。宮古の魚市場に魚が揚がるんですが、60億から80億、最近では平成10年が100億というのがありましたが、あれはちょっとあれですが、最近はここ70億前後ですよね。そういう中でどういう漁法で魚が水揚げされているかというの簡単にわかりますので、定置網15%、陸送その他12%、それ以外が73%です。金額でもトン数でも大体いつもこうです。そうしてきますと、サンマ、イカ、タラ、スケソウ、タコ、キチジ、カレイ、こういうのが水産課長はぴぴっとすぐくると思うんですが、こういうのが主なやつですよね。もちろんサケを。そういう意味でこの定置網でとれるものは全体の10数%なんです。あと陸送その他というのはちょっとあるんで、これをちょっと除外したとすると、トロールを含めてその他の漁法での水揚げが7割だということに私はもっと光を当てるべきでないのかと。宮古の魚市場に揚がるのは数量でも金額でも7割は他の漁法による水揚げなんだということを踏まえて、ここに従事している人たちがもっと意欲を持って生計が成り立つように、時間がないのでやめますが、そこをちょっと言いたかったんですが、時間ですので指摘して終わります。 ○議長(前川昌登君) これで、落合久三君の一般質問を終わります。 次に、22番、松本尚美君に質問を許します。 松本尚美君。     〔22番 松本尚美君登壇〕(拍手) ◆22番(松本尚美君) 22番、松本尚美。 質問の前に、私からもあの3.11の忌まわしい大津波による大災害から5年半、復興、発展どころか、いまだ復旧の中で追い打ちをかける台風10号の山津波、泥水に命、財産を失われた皆様、また大津波による被災はないものの大津波以上の被害を受けられた皆様に心よりお見舞いを申し上げます。公的インフラ、住宅を除く商業、製造業、サービス業等、商工会議所が調査中ですが、60億円を超えるとの見込みであります。先ほどは三重ローンというお話もありましたが、二重ローンに悩まされる事業者、廃業せざるを得ない事業者が出ることを大変心配をいたしております。今回の台風10号の襲来においての市の対応について、避難に係る避難所の開設、市民への情報発信については評価するものでありますが、避難準備、勧告、指示の意味することが多くの市民に理解されておりませんでした。私の町内会に自主防災組織はありませんが、28日段階から役員、民生委員と対応を協議し、ひとり暮らしの高齢者、支援を必要とする住民、冠水常襲地の世帯への周知、特にも近内川沿いの世帯への避難対応の周知を避難準備発令前に終えましたが、残念ながら理解はばらばらでした。危機感の共有ができなかったことは反省とともに検証し、今後に備えるべきと考えております。 発災後の市の対応に疑問の声も聞こえております。さまざまな点がありますが、特にも市民の財産とも言える公用車を70台以上失ったことにより、地域の被災状況の把握、対応がおくれたこと、被災後の被災ごみの受け入れがスムーズに連携も含めとれていないこと、被災者にアナウンスがおくれたことなど、大津波被災の経験則が生かされておりません。市民からも聞こえますが、行政から聞かれる声は想定外の浸水被害だであります。私が知る限りの40年間において最も大きい被害が出たのは、昭和56年の災害時であります。当時より気象庁の気象予測は大きく進歩し、今回の台風10号の進路予測、雨量予測は3日前から把握できていたはずです。当初の最大降雨量は350ミリでありました。私は非常に危機感を感じました。その後25ミリとなりましたが、過去の経験則、浸水冠水常襲地区の把握、下流部の地盤沈下等、正確な浸水深は予測できないにしても、昭和56年より大きな災害が起きることが容易に想定できたものと思います。まずは応急、復旧、被災者の安心して暮らせる環境づくり、事業者の経済活動の早期再開、完全復旧に対する取り組みが最優先と思いますが、反省も含め何が問題だったのか課題なのか、しっかり検証する必要があります。細部にわたる問題、課題についてはこの場で控えますが、別途指摘させていただきます。議長、議員の皆様にも要望するものでありますが、議会においても検証対応を希望するものであります。以上を申し上げ、通告に従い順次質問いたします。 まずは、投資的経費(財源)の確保の点であります。 先ほども、落合議員もやりとりをしておりますし、また他の多くの議員もこの間やりとりをしておりますが、復興バブルがはじける、残念ながら確実に地域経済が今回の台風被害も含め大きく落ち込む現状に直面をいたします。市の中期財政見通しにおいても震災以前に増して厳しい財政運営が見てとれます。プライマリーバランスを保つためには投資的経費を大きく削減せざるを得なくなります。投資的経費を量的に安定的に確保できないことは何を意味するのか、市長は十分に理解をしているものと思いますが、その認識と覚悟を必要とするならば、その方策についてお伺いをいたします。 投資的経費(財源)は、当市の未来づくり、地方創生においても、市長の能力、力量が問われるものと思いますが、来年度以降の予算編成において量的に確保する数字をお示しをいただければと思います。 2点目、地方創生総合戦略について伺います。 本年2月9日策定の宮古市まち・ひと・しごと創生総合戦略において、人口ビジョンに基づき総合的に施策を展開し、目標値を定め進めようとしておりますが、人口減少、特に少子化についての分析も含め、施策展開のキーポイントについて質問させていただきます。 総合戦略において、当市の出生率を2.07へと段階的に向上させることを目標にしております。出生率は2.07という数字で示されておりますが、出生数については数字が明確に示されておりません。何を根拠に2040年において7,300人の人口減少が抑制されるのか、社会保障・人口問題研究所の推計人口3万5,901人にならないのか、私も含め理解ができないものと思います。当然ながらもその支援も含め何をキーポイントにするかわかりません。市長は十分理解しているとすれば、ぜひご説明をいただきたいと思います。私はそれぞれ現状実数を捉え、目標も実数で示すべきと考えますが、市長の見解をお伺いいたします。 3点目、この件につきましてですが、地元でできるものは地元で。1回どころか複数回にわたりこの一般質問も含めやりとりをさせていただいております。地元でできるものは地元で、加えて地元でできないものも何とか地元で、折に触れ、まず頭を切りかえスローガンとして掲げ、市民に先駆けて行政が市長が旗を振り実行すべきと言い続けてまいりました。理解はすると答えていただいておりますが、現状はなかなか進んでおりません。中心市街地、事業の整備問題についても同じことが言えております。進まないどころか、手もついていないものが多くあると思います。私は地方創生に大きくかかわるものと考えておりますが、市長の現状認識と、具体化に向けた取り組みをしているのであれば、ぜひお示しをいただきたいと考えております。 壇上からの質問は終わります。再質問は自席にて行います。(拍手) ○議長(前川昌登君) 山本市長。     〔市長 山本正徳君登壇〕 ◎市長(山本正徳君) 松本議員のご質問にお答えをいたします。 初めに、投資的経費の確保をとのご質問にお答えをいたします。 投資的経費を量的かつ安定的に確保することは、地域の発展、持続可能なまちづくりを進める上で必要不可欠であると認識をいたしております。人口減少、少子高齢化が急速に進む中、新たなインフラ整備が困難になると見込まれる当市の状況におきましては、公共施設等の更新、統廃合、長寿命化などを含めた投資的経費を安定的に確保するため、現在策定中の公共施設等総合管理計画による長期的な視点に立った老朽化対策、トータルコストの縮減や平準化を図りつつ、これまで以上に補助金の確保、有利な起債の活用を積極的に進めながら、適正な行財政運営に努めてまいります。 次に、来年度以降の予算編成における投資的経費の確保につきましては、本年3月の議員全員協議会において中期財政見通しをお示しをいたしましたとおり、通常分の平成29年度投資的経費は約46億円と見込んでおります。引き続き持続可能な行財政運営を基本とし、あわせて投資的経費を安定的に確保するため、予算の重点化や効率的な執行、経常的な経費の削減などに努め、地方財政計画や総合計画、実施計画等を踏まえた上で、当初予算編成時に中期財政見通しの中で投資的経費についてお示しをしてまいります。 次に、地方創生総合戦略についてのご質問にお答えをいたします。 宮古市まち・ひと・しごと創生総合戦略の人口ビジョンにおいて、当市の人口の将来展望を示しており、2040年の目標を4万3,000人といたしております。これは2040年までに合計特殊出生率を、人口が増加も減少しない均衡した状態である人口置換水準の2.07まで向上させ、あわせて2020年までに社会増減をゼロにさせた場合の推計値となっております。 人口減少対策といたしましては、短期的には社会増減の減少数を減らす対策が必要であると考えますし、中長期的には出生数を増加させる対策も必要であると考えております。総合戦略では、この目標とする人口の確保を目指し、まち、ひと、しごとそれぞれの分野でさまざまな取り組みを掲げております。どの分野の取り組みも必要でありますが、中でも雇用の場の確保が重要であり、そのための産業振興がキーポイントになると考えております。また総合戦略は現在掲げている取り組み全てではなく、PDCAサイクルに基づく検証を行いながら修正や追加を行ってまいります。 総合戦略では、分野ごとの基本目標に数値目標を、具体的な施策に重要行政評価指標、いわゆるKPIを設定し、それぞれ目標値を割合や実数で示しております。定住意向割合や宮古市への愛着度など、割合で示したほうがわかりやすいものは割合で示し、市民1人当たりの分配所得や農業純生産額など実数で示したほうがわかりやすいものは実数で示しております。今後、割合で示したものであっても、必要な場合は実数もあわせて捉えながら検証してまいりたいと考えております。 次に、地元でできるものは地元でとのご質問にお答えをいたします。 市におきましては、工事等に係る入札、契約の発注に当たりましては、市内業者を対象とすることを原則といたしております。建設工事の入札に際しては、市営建設工事発注標準に基づき、工事の種別、設計額に応じて応札可能業者を選定し、公告または指名をしております。 土木工事及び建築工事を例にとれば、設計額が6,000万円未満であれば市内業者を、6,000万円以上であれば市内業者及び準市内業者を対象として入札を行っており、市内業者を優先をいたしております。 また、建設関連業務におきましては、市営建設関連業務の委託契約に係る指名競争入札参加者の指名基準に基づいて、また物品購入等におきましては宮古市物品の製造の請負、物品の買い入れ等の契約に係る指名競争入札参加者指名基準に基づいて、いずれも市内業者を優先して指名することといたしております。 ただし、市内業者が登録していないような業務や市内業者が取り扱っていない物品などの場合には、例外的に市外業者を指名の対象といたしております。 このように、地元業者が発注機会の確保ができるよう優先発注を図っているところでございます。 以上、答弁といたします。 ○議長(前川昌登君) 松本尚美君。 ◆22番(松本尚美君) それぞれ答弁いただきましたので、再質問をさせていただきます。 まずは、順番にですが、投資的経費(財源)の確保ということで、これはきょうの市長の答弁は何回も同じようなことを聞いているのか、そのせいなのか、同じような内容かなというふうに思っております。私は改めて今回この投資的経費の確保、財源をどう確保していくのかということでポイントと理解していただきたいなと思うのは、この答弁でいただいて29年度、28年度もそうだったんですが、40億台あるからいいんだ、ただ中期財政見通しで今見てとれる数字というのは、もう20億台、30年以降ですね。20億台なんですね。合併後10年経過した後、これはちょっと今緩和されている部分もあるかもしれませんが、いわゆる合併算定がえですね、これ交付税が段階的に5年間にわたり減っていくといった先々を考えたときには、当然に私は投資的経費というのは細ってくる。ですから質問の際にも申し上げたんですが、中期財政見通しは基本的にこれからどうプラスアルファ、どうプラスマイナスがあるかというのは当然あるとは思うんですけれども、私はやっぱり先々見たときには何らかの基本的な考え方をしっかり位置づけ、そしてその場しのぎではなくて、その場しのぎと言うと怒られるかもしれませんが、有利な起債だとか補助金だとかという話だけではなくて、じゃどう基本的に確保していくものかという考え方をしっかり共有すべきだと思うんですね。これは庁内においても。 私は、平成10年2月に初議席をいただいて、前熊坂市長とやりとりをさせていただいたことを思い起こしながら議事録をちょっと見てみました。平成9年あたりの熊坂市長就任時ですけれども、熊坂市長はあれもやりたい、これもやりたい、やはりこの宮古を何とか元気にしたい、そういった思いで調整をし、そして市長の座につきました。ついたはいいが、この宮古の財政の状況、非常に厳しいものがある。これでは自分の思い描いた、また市民に約束したことができない。じゃ何をやるか。そこで前熊坂市長はまずコストを下げようと。要するにイニシャルコスト、いわゆる通常経費といいますかね、そういったものをどう抑えていくか、どう切り込むか、そして幾ばくかでも切り込んで抑えた浮いた財源を新たな政策展開に回していきたいということから、各課予算要求は一律10%カット、これを基本にしてやったんですね。それから、この熊坂市長の時代以前からなんですけれども、やはり行財政改革、または構造改革大綱ともいいますけれども、第1次そういった改革要綱をつくって厳しい財政をどう乗り越えて、そして新たな施策展開をしていくか、そういったことをやってきているわけですね。 だから、私は今回改めて質問させていただいて、そういったことも出てくるのかな、私は事業評価を含めてこれは早くやるべきですよ、震災というこの特殊な事情がありながらも28年度から再開をする、そういったことを聞いているわけなんで、そういったものが出てくるのかな、単純に29年度は46億から、これは本当に市長の考えたことが答弁としてあらわれているのかな、ちょっと非常に残念な思いなんですね。だから市長、どうですか、そういった意味で私は今回この財源の確保、投資的経費の確保という部分をお尋ねしたんですけれども、改めてその取り組みについてお尋ねいたします。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) 市民のためにどのような施策をして、どのようにそれを実行するかというのが大事なんだということを今松本議員はおっしゃっているんだろうというふうに思います。その手法の中で前市長は経費の切り詰めをして、そして財源をそこに生み出して、その財源でもってさまざまな投資的な部分に使おうというようなことだったというふうに思っています。熊坂前市長から引き継ぐ中で、その切り詰めた財政の中でやっているというふうに私は思っています。まだまだ足りない部分も確かにあろうかというふうに思います。そういう中で5年前の東日本大震災があり、そして今回の台風10号の被害がある中で、なかなか経費の節減等には、なかなかしっかりとしたものが継続されていないというのも確かであり、それは認めるところだというふうに思っています。 ただ、これからはやはりしっかりとした財政的なもののそういうものにもしっかり目を向けながら、なおかつ市民の皆様に迷惑かからないような範囲でもってやっていかなければならないことと、それからいろんなものを選択と集中しながら公共施設なんかもしっかりと整理をして、そしてこれから宮古市民が有効に使えるような、あるいは豊かにこれからも暮らせるような、そのようなまちをつくっていきたいというふうには思っております。 ○議長(前川昌登君) 松本尚美君。 ◆22番(松本尚美君) 私は、市長の思いはわかりました。今、きょう、あしたということで私は聞いているわけではないんですね。ですから当然中期財政見通しで示した年度というのは、もう見えてきているわけですね。ですから当然それにあわせて今何をすべきか、これ段階的な部分もあると思うんです。前熊坂市長は急ぐというか、本当に1年ぐらいでやったんですね。1年ぐらいで何とか生み出したいという、本当に危機的な危機感があったんだろうと思うんですね。反発も当然あったと思います。ですから当時熊坂市長から出た言葉がスクラップ・アンド・ビルドということが初めて出てきたんですね。ですから、やはり事後評価を含めて事務事業評価ですね、それから構造改革という部分、これをやっぱりしっかり今位置づけながら、それにどう段階的に取り組んでいくかということをやっぱりやっていく必要がある、現実に。その3年後とか5年後に今こういう混乱の時期ですからできませんという話ではなくて、やはりそれをにらみながら、そういったことをどう段階的に進めていくか、ここなんですね、市長ね。だから、無駄が私はいっぱいあるとも言いませんよ、ただ答弁いただいて何回も同じことをいただいているんですけれども、今の公共施設を半分にして、かけるお金がないからかけられる範囲の中に減らしましょう、これも一つの策だとは思うんですけれども、でも減らしたからといって新たな財源がそこで産むわけではないんですよね。400億かかる、でも200億で抑えたい、だから抑えれば200億の財源が見えてくるのかというとそうじゃないんですよね。そこは前にも確認していますよね。あの熊坂市長がもう目いっぱいやって、もう切り詰めといいますか、コストダウンできた部分が瞬間的かもしれませんけれども2億円台なんです。3億、5億、10億の話じゃないんです。1年間という意味ですけれどもね。これは掛け算で継続していけば、それの2年間継続すれば当然かけなくてもよかったお金が1年間2億であれば2年間で4億というお金になるわけですけれども、ですからそういった意味で今の宮古市の組織含めて、あとは第三セクターですね、第三セクターも今後どうしていく、今、指定管理料、トイレ関係含めて約1億円支出しているわけですよね。じゃそういった第三セクターの運営をじゃ今後どうしていくのか、じゃこれをどう1億円から8,000万、5,000万、場合によってはゼロにして、そして場合によっては配当金をいただくような方向性というものも個別にやっていかなきゃならないんじゃないですか。私はやっぱりそういった他の市町村の話するといけないので固有名詞は出しませんけれども、もう第三セクターにかかりきりとは言いませんけれども、限りなく勢力、エネルギー、お金が注ぎ込まれて、もう大変厳しい状況になっているところが当然おわかりだと思うんですね。 これは記事の中なんですけれども、例えば第三セクターは役員が全てとは言いませんが、ほとんど非常勤ですよ。責任の所在が曖昧だ。だから行政が過度な、要するに過大な施設をつくる、維持費もかかる、じゃかかる分の公的スペースは指定管理料を入れていく、これをいつまで続けるんだという話。いかがです。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) 今、第三セクターのお話がございましたが、第三セクターは普通の会社とはちょっと違うので、その点をやはり地域全体を見て、地域全体の中でそれが必要なものなのかどうかというのも、きちっと理解していただかなきゃならないんだろうというふうに思っています。赤字だからそれをなくせと言うのであれば、やはりその地域が廃れる場合もございます。ですので、そういう部分も担っている部分も三セク、今までにあったわけでありますので、そういう民間の事業者だけではできない部分があるのを官民一体でやってきたというようなところもありますので、一気にというふうな形にはできませんが、松本議員がおっしゃるように黒字にして、そして経営していくというのは目標としては持っております。 ○議長(前川昌登君) 松本尚美君。 ◆22番(松本尚美君) 前段の部分でもお話ししましたけれども、私は、きょう、あしたやれとは言っていません。この第三セクターの経過というか、そういったことも私もそこそこ理解しています。市長から今説明受けるまでもなく。これは、よーいどんのスタートから宮古の振興公社を含めてやりとりをさせていただいていますから、それはそれで理解しているんです。そこをはしょって、これから先どうするかという部分ですね。 失礼ですけれども、第三セクターは変な話ですが補助金に頼り過ぎているということが指摘されているわけです。ある公社はそこまでは順調に、その時点までは順調に来たんですけれども赤字になる、これだと大変だ、じゃほかの施設と同様に指定管理料を入れます、そういう流れもあるわけですよ。ですから本当に地域の経済なり、またその地域の雇用含めて活性化まではいかないにしても、何とかキープするためにも必要だという部分も私も理解できるんです。ただそれがずっと10年も20年も30年も続くようであれば、そこの第三セクターが成長して当初5人だった雇用が10人になっていく、15人になっていく、そういう方向なりが見えるというやっぱり状況をつくり出さなきゃならないわけですね。 第三セクターというのは、もう固定資産税も極端に言えば負担、コスト限りなくゼロに近いわけですよね、公的負担は。だから過剰な設備をつくったという反省も踏まえて、やっぱりしっかり検証、過去を検証して、じゃ今後どうするかということをやっぱり組み立てていく必要があると思うんです。残念ながら宮古が合併して地域が広くなって第三セクターもふえましたけれども、ふえましたその経過とかそれぞれ違いはありますよ。ありますけれども、公金投入をしているという意味では同じなんです。改めて市長どうですか、今後の部分です。過去の云々とか、そういった今までやりとりして理解している分を超えたやりとりをしませんか。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) 言わんとしていることは非常にわかるんですが、松本議員がおっしゃるように一足飛びにはいかないというのもこれ事実なので、私としては黒字の会社に持っていくようにして、できれば黒字になるようであれば一般の会社としてやっていけるような状況にまで持っていければというふうな思いで、今取り組みさせていただいておるところで、さまざまな工夫も凝らしながら、黒字化に向かって今頑張っているところだということでご理解いただきたいと思います。 ○議長(前川昌登君) 松本尚美君。 ◆22番(松本尚美君) 何回も言うようですが、私はきょう、あしたとかって言っているんじゃないです。ですからこれもやっぱり工程表が私は必要だと思うんです。目標と市長は言いましたね。黒字化して株式会社というか一般会社にしていくと。ですからそれはやっぱり工程表があって私はしかるべきだと思うんですね。今年度はどういう対応をして、じゃどうするのか。それぞれ三セクの目標という部分も当然ありますから、じゃこれをどうしていくのか、そしてその出資金を含めて、じゃ宮古市がどう対応していくのか、じゃこの黒字化になれば1年だけじゃなくて複数年になれば出資を引き上げるとか、もう別な法人に差しかえるとか、やっぱりそういったことを前提にやっていかなきゃならないじゃないですか。違いますか。 だから、なるなるといったって宮古の公社、旧宮古市の公社については恐らく30年、うまくいけば20年で10年でというのはあり得るのかもしれませんが、当初やっぱり債務超過になって、これを解消するにはもう30年かかるんじゃないかという話になっちゃう。債務超過だけですよ。だからやっぱりそういう厳しい状況それぞれあるとは思いますけれども、やっぱりそれぞれどうするのかということをきっちりとポイントを整備して、そしてそれに向かって、じゃ5年後どうするのか、5年後、じゃ目標にしますか、そういった工程表がなきゃなんない、私はそう思うんです。改めていかがですか。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) ちょっと平行線になるかもしれませんが、松本議員がおっしゃるのはよくわかるんですが、今の段階で工程表を示せるような状況ではないというふうに私は思いますので、それはもう少し経営努力した後にそういうものが示せるようになればいいなというふうには思っています。 ○議長(前川昌登君) 松本尚美君。 ◆22番(松本尚美君) これ、当初宮古の出崎埠頭にある施設もそうですが、一部というか、タラソについては解体してしまって、今施設なあどの分が残っています。これから区界の道の駅はどうするのか、それぞれあると思いますし、やまびこ館含め湯ったり館含めて、田老については現状あった分は解体してなくする、解散する。新たに道の駅を開設するというような流れになってきているわけですね。それはそれで理解はするところなんですけれども、私の理解では一部公社はもう利益を出している。極端に言えば、宮古市から入っている指定管理料がその利益として積み上がっている状況、そういう状況もあるんではないかというふうに思うんですね。逆の厳しいということありますけれども。だからその経営状況を見ながら、何でもかんでも入れるというのをまず私は早い段階で認識を共有すべき必要があるんじゃないのかなというふうに思いますよ。 ですから、新里の公社が運営をしている湯ったり館、建物が当然20年、30年たってくると、当然今までも改修、リフォーム、お金入れてきていますよね。じゃ今後グリーンピアもそうなんですが、100億かけてつくった建物を、じゃこれからどうしていくのか、これは大変な金額になってくるんですよ。3億円で取得した建物だから100%直すといって3億で済むわけじゃないんです。100億円の建物です。ですから1割直すにしても10億円かかるんです。 だから、そういったものが、今現状、負とは言いませんけれども、将来の宮古の市民の方々が負っていかなければならない負担なんです。だからそこをやっぱりもうちょっと明確にして、市民にも見える情報も含めて見える形で私は進めていく必要があるということを申し上げたいんです。わかりませんか。だめですか、わかりませんか。工程表が難しいとかなんとかという話じゃなくて。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) ですから、赤字だからそうしていくんだというものの考え方もありましょうが、そういう施設がやはり有効に利用されているというのも反面あるわけです。ですから公的資金がどのくらい入ればだめで、全然入んないのがいいのかというような経済的な部分もありましょうが、逆の意味で言えば、そこが市民に利用されたり、あるいはこの地域に来る観光客にとって、例えばほかの民間の方々にある意味いい影響を与えているようであれば、やはりそれはある効果を出しているんだろうというふうには思います。ただ最終的には、やはり公的資金が入らないで自分たちでそこの施設が運営していくような状況になるというのが健全な経営だというふうに思ってますので、それに向かって頑張りたいというふうに思っています。 ○議長(前川昌登君) 松本尚美君。 ◆22番(松本尚美君) 何か第三セクターの運営にかかわる部分の議論になってしまっていますが、私は要は投資的経費をやっぱりどう確保していくかという一つのポイントとして第三セクターが上げられるんではないかといっている話なんですね、一部ですよ。これで全てと言っているわけじゃなくて、きょうは第三セクターの運営で云々のやりとりをしているわけじゃないんで、そこはちょっと整理して、だからやっぱり第三セクターの公的負担どう減らしていくかというものも工程を示しながら進めていく、そのことによって新たな財源の確保につながってくると私は思うんです。それから、いいですか、だめですか。そういう意味なんです。いいです。じゃわかりました。 じゃ、まず、これ今第三セクター触れましたけれども、もうちょっと戻りますけれども、前熊坂市長がやっぱり取り組んできた部分では、細くはみずからの報酬を削減するとかいろいろありましたけれども、まずはその経営感覚、要するに行政自体は経営感覚というのは、民間の経営感覚に立脚をして運営するという表現で答弁をされた部分がございます。これは確かに行政というのは前にも言いましたけれども、単なる収益事業体ではないわけですから、収益を上げるだけではなくて、やっぱり市民サービスというのは当然ありますから、これは100円かけて90円でなきゃなんないとか、解消しなければならないとか、そういう話ではないです。ただそういう部分ではなくて、私はやっぱり経営感覚というのはバランスだと思うんですね。やっぱり入りをふやす、そして出すほうを何とか工夫して減らしながら新たに財源を生み出していくということですよね。 そうすると、この入りをふやすという部分ですね。これは今ふるさと納税とか、納税というか、言い方ありますが、そういった部分はあります。これから企業版も情報がどんどん出て、そしてそれに対応するものがあるんじゃないかなというふうには思うんですけれども、こういった入りをどういうふうにするかということですね。これは大きく言えば地域経済を活性化させればふえるということですが、今回ちょっとそこは置いておいて、こういった企業版ふるさと納税というかどうかわかりませんが、そういったものにどう対応するか、入りをふやす、そこはどうですか。 ○議長(前川昌登君) 山口副市長。 ◎副市長(山口公正君) 第三セクターはさておいて、やはり私、本題の松本議員が投資的経費の財源確保というお話でございます。そこで私は当然、今は復興ということでございますけれども、やはり平成30年以降は非常に厳しくなるだろうという思いは持っております。そうした意味ではこれからも財政の構造改革にも、当然これは取り組んでいかなければならないという思いでございます。 それから、私はやっぱり見渡してみて標準財政規模でございます。我が宮古市のやる標準財政規模は平成21年度は183億、そして震災後の昨年、平成27年度は187億、これに対して平成21年度のやる計上一般財源、これが174億、そして平成27年度が175といいますと、ここでいわゆる平成21年度は大体10億と、そして平成27年度は12億と、いわゆるこのぐらいの格差があるわけなんで、ですからこれからはいかにしてこの標準財政規模に近づけるようなその一般財源の収入を図らなければならないと、これがやはり私、宮古市のこれからの大きな課題ではないかなと思っています。その意味では、松本議員再三申し上げておりますけれども、いかに産業振興等を図りながら、こうした税の確保を図るという部分に当座するんじゃないかなという私は思いを持っておりますので、あえて松本議員、投資的経費に対する財源の確保というお話でございますので、この辺もやはりあわせて今後やはり努力しなければならないのではないかという思いでございまして、ちょっと補足でございますが、答弁させていただきます。 ○議長(前川昌登君) 松本尚美君。 ◆22番(松本尚美君) 副市長に何だかまとめられると、次、続けにくくなるんですが、いずれ私はやっぱり入りをどう確保する、そして出をどう抑えていく、その差額をどう新たな投資ですね、私の感覚で言えば投資です。補助とか、単にお金ばらまきますよではなくて、やっぱり次につながっていく芽が出る、そして育って実がなる、そういったやっぱり投資という感覚、これやっぱり民間感覚ですね。これは前にもちょっとやりとりをした経緯があるんですけれども、なかなか理解していただけない部分もあるのかもしれません。だからファンドのファンディングですかね、先ほど落合議員からもクラウドファンティング的な提案もありましたね。ですからやっぱりそういった投資というか補助じゃなくて投資という、やっぱりこの経営感覚といいますか、民間感覚、これはやっぱりどんどん取り入れていただきたい。 それからもう1点は、これも以前やりとりした経緯はありますけれども、熊坂市長は今の宮古市行政の7割は民間でもできるということです。それで構造改革大綱の中に当然、当時は委託だったと思いますけれども委託を進めていく、それからPFIという部分も一部出てきました。このPFIという部分が今の新設置型の浄化槽整備事業、これはPFIの宮古での一番最初に手がけた部分です。これによって年間のコスト、これは当時2,000万とも3,000万とも言われた時期だったと思いますけれども、そういったトータルコストを縮減できるということで、熊坂市長が判断をして実施してきたものです。でも10年経過しているわけですが、今後どうするかということです。 私は、基本的にはその検討委員会に委ねるという部分もありますし評価という部分、これは大事な部分なんですが、基本的な方向です。これは間違っていないというふうに思いますから、やはり民間でできるものは可能な限りといいますか、継続して民間でやっていく、そういった流れの中で私は一つポイントとまたしたいのは、この指定管理で公募をする場合、これは宮古市の直接携わってサービスを提供していたものよりも、極端に言えばレベルが高いものを求める、そうすると全国という話になっちゃうんですね。ですから例えば市民文化会館にしてもしかり、それから公営住宅、市営住宅の管理にしてもしかり、もう自分たち以上に安くてレベルの高いものを要求する、求める。当然、宮古市では市内の事業者は当然経験則、実績がありませんから、レベルが低いとやはりなっちゃうわけですね。当然競争すれば当然の結果として、横綱と前頭であればまだいいんですけれども、重量級なりもっと以下、一緒に相撲とるようなもんですね。これでとても競争力なり、そういったものがない、そういう状況です。 ですから私は、やはり一定期間、私は地元の事業者、民間で地元でできるものは、じゃどうやったらば地元で対応できるのか、行政と民間が一緒に考えて、特定の業者とは言いませんよ、やはり広く市内でできる事業者の可能性がないかをやっぱり一緒になって考える、そして場合によっては一緒になって研究をして取り組んでいくという、私は姿勢が必要だ。そのことによってコストが下がる、行政コストが下がる、そしてよりサービスがよくなる、そして地元の事業者がやることによって、納税、要するに収入をふやしていく、これは非常にシンプルな私はサイクルだと思うんです。市長、いかがですか。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) 松本議員がおっしゃるのは理想だというふうに思います。実際できるかどうかが問題です。実際問題、例えばもし市民文化会館の、私が直接審査したわけじゃないですけれども審査委員会からの私への報告からいくと、とても宮古の応募してきた業者では市民文化会館は運営できないだろうということであります。ですからもし運営できなくて、じゃ宮古市の職員がそこに当たればいいんだということになれば、そこに部署が一つできるようなもんだというふうに思いますので、こういうことをすると行革に反対するような方向に行きかねない。 それからもう一つは、その議論の中に市民が入っていないと思うんです。やはり市民の方々が安心・安全にきちっと使えるような状況に市民文化会館なりをしてあげる、あるいは公営住宅の管理をしっかり安心して使えるような形の管理をしてもらうという場合には、しっかりとしたところに運営を委ねてやる必要があるというふうに思います。 ただし、何も地元の業者は排除するわけではなくて、その間どういうふうに市民文化会館を運営しているのか、あるいは住宅をどういうふうに管理しているのか、やはり宮古の業者の方々にも勉強していただいて、再度その契約が切れるときからは宮古市の方々が受けられるような状況があればいいのかなというふうには思っております。 ○議長(前川昌登君) 松本尚美君。 ◆22番(松本尚美君) 後段の部分は、市長はちょっと近くなったなというお答えでしたから、わかりました。私はやっぱりくどいようですけれども、やはり今できないものであっても一緒に、そしてどう工夫してどうやって、例えば資格者の問題も含めてですけれども、ノウハウも含めてですけれども、やっぱりそこは民間、地元というか宮古市民事業者、やっぱりそういった考え方をやっぱりある程度共有して、そして私は市民の方々共有していただけると思いますよ、地元にこだわることについては。3点目の部分とも関連しますけれども、だからそういった方向性をぜひ共有していただきたい、そのように申し上げたいと思います。 次なんですけれども、地方創生戦略についての出生率が2.07です。答弁いただいた中では、普通そのお答えが大体普通なんですね。人口、いわゆる置換水準というかね。これは国でも出しています。ただ私は2.07になっても、いわゆる実数、いわゆる親になる可能性がある方々が減るということになれば、2.07になっても出生数ですよ、出生数は減るということなんです。だから設けようとするのは2.07もわかるんですけれども、私はやっぱり実際の例えば本年度28年度4月1日から来年29年3月31日までの生まれる子供の数なんですよ、これをどうするかなんです。来年度1年間どうするかなんんです。何人になるかなんです。そのときの出生数が1.5だとか7とかというのは、逆算すればそういう数字が出てくるんでしょう。問題は絶対数なんです。じゃ、その絶対数の出生数をどうふやしていく、今はもうふやすどころか減り方をどう抑えるかなんですね。 私の理解では、私が宮古に来た当時は、旧宮古市ですよ、合併した田老、新里、川井、わかりませんけれども、大体1,000人ぐらいいたんです、1年間で生まれる子供の数というのは。これがどんどん減って、今やもう合併しても400人そこそこです。500人、600人じゃないです。これは20年前の今、例えばことし1月だから成人式やって、いわゆる20年前の生まれた子供の数というのはわかるわけですね。だから、その絶対数をどうするかというのは私はやっぱり問題だと。そうするとその絶対数をどう確保していくか、きょう、あすの問題じゃ当然ありません。やはり親になれる可能性ですね、ある女性の年代層というのがあるわけです。その年代層の女性にどう宮古に働いて住んでいただいて結婚して、そして家庭を持ってですよ、結婚して家庭を持って子供を産み育てる、その人数が1人なのか2人なのか3人なのか、そういった流れに私はなってくると思うんです。きょうは働く場所とかなんかは別にしても、まずこの出生数を絶対数で抑えていくということが事実上見えないと、こんな2.07で見たってわかんないんです。市長、どうですか。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) この2.07というような数値が出てきたのは、松本議員のほうが3万5,901人にならないのかというような質問に対して、我々が2040年に試算した4万2,000ですか、4万2,000のその数にはこういうふうな計算式でやったんですよというのをあらわしただけですので、我々が目標とするのは、松本議員がおっしゃるようにきちっと人口が減らないようにするためには、毎年毎年の子供の数も多くしましょうと、自然増を多くしましょうと、今生まれる数よりも亡くなる方のほうが多いんですから、ですから生まれる子供の数を多くしましょうと、そのためにはどうするかというのはしっかりと対応していかなきゃならないと。 それから、もう一つは社会減があるわけで、出ていく人と入ってくる人の数も若干ですが入ってくる人の数のほうが少ないんですね。この差のほうが生まれて亡くなる自然減よりは少ないんですね。ですからここの部分を逆転させて、出ていく人よりも入ってくる人も多くしようと、このほうが早いというようにこの間の講演会で聞きました。藻谷さんからそのように聞きました。でも、先を見たときには松本議員がおっしゃるように、この絶対数を、特にパーセンテージじゃなくてこの実際の数としてふやしていこうという、そういうように我々はこれからしていくと。そのためには若い男女にしっかりと宮古で住んでいただくためにはどうするかというのをやはり考えていきたいというふうに思っております。 ○議長(前川昌登君) 松本尚美君。 ◆22番(松本尚美君) 私は、今回これを取り上げさせていただいたのは、確かに数字目標としてほかの分野では売上高とか生産高とか、そういったものは当然数字で示すようにということで示している部分はあるんです。ほとんど余りこうではないですけれども、ちょっと残念なんですが、ただ今回はこの出生率という部分ね、これは特殊ともついたりしますね。非常にわかりづらい。市長も見てわかるんですか、人口ビジョンを見て、これは人口ビジョンじゃないですけれども、これは何で2.07になればこうなるのか全然わかんないです。優秀な方はわかると思うんですけれども。 だから、私はやっぱりそういったところをしっかり明確にするポイントはしっかり実数で示して、そしてそのために何をやるか、今さっきやりとり、お答えになった部分もありますし、ほかの議員もやりとりしている部もあるし、私もやりとりしていますよ。いろんな施策はありますね。それが見えてくるんです、可能性として。これはぼやっとしていると、じゃ、あれもこれもと、働く場所もあるし、出合いもあるし何もあるって、だんだんぼやけていってしまう。じゃふやすためにという、そこをしっかりポイントをまず押さえていただきたい。そしてそのためにはじゃ何をやるか、1つじゃ当然ないですね。これはさっき言ったように働く場所も関連していきますし、子育て支援も関連していきますし、経済的支援をどうするのか、いろんな分野が出てくる、住まいも含めてですね、そういったものが一つのパッケージになるんです。ですから住まいといったって、この子育て支援世代だけではないんですね、極端に言えば。これはUターン、Iターンも含めてどうするかという部分も当然出てきますから、ですからそっちはそっちで住まいも含めたパッケージが出てくる。いわゆる子供の数をどうふやすかといったときにはパッケージが出て、やっぱりそういうくくりにしてやっていかないと、わからないんです。見えないんです。だから、きょうはまず確認をさせていただきたいという意味でやりとりさせていただきました。 今後、私も受け売りっぽいところはありますけれども、まず出生数を維持あるいはふやすには、女性人口の減少による負のこれをどうするかということですね。結構シンプルだと思います。ですから少子化対策、子育て支援政策を実施する必要が、もうポイントとしてはありますよということなんですね。そこをぜひご理解をいただきたいなというふうに思いますね。 それから、この中長期的というのはそのとおりだと思うんですね。確かに1年、2年でというのはなかなか難しいと思うんです。ただし何とかこの下げどまりをブレーキをかけるのは、今住んでいる、今宮古市に住んでいる、さらに新規に新たに親になる可能性がある人、それから1人子供を持っている人、それから2人子供を持っている人、宮古はアンケートによると特別委員会の部会でのアンケートもそうなんですが、2人が多いですね。そうすると、じゃ3人目どうするか、もうポイントが見えてくるんですね。だからそこに集中して、じゃ、これ3年先にやればいいとか5年先にやればいいという話じゃないんです。これはもう即やらなきゃならないというポイントなんですよ。だから、そういっためり張りが私は見えてくるということを今の実態を統計的にも含めて実態をしっかり捉える、数字的に。そしてそれにどう対応していくかということなんだと思うんです。市長いかがですか。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) そのとおりだというふうに思いますし、今言った大部分はやっているはずなんですが、なかなか認知されないところを見ると、もうちょっときちっとした形でわかっていただけるように示していかなきゃならないんではないかなというふうに思っております。 ○議長(前川昌登君) 松本尚美君。 ◆22番(松本尚美君) 全てやっていないとは私言っていません。ただ言えることは、瞬間的と言えば変ですけれども、このブレーキをかけるタイミングはやはり思い切って入れなきゃなんないんです、思い切って。中途半端じゃなくて、思い切ってこの下げるのをとめるためのブレーキ踏むときは、やっぱり思い切ってやらなきゃだめです。中途半端にやっても効果は私はないと思いますよ。どうです、改めて、最後です。 ○議長(前川昌登君) 山本市長。 ◎市長(山本正徳君) 思いっ切りやっているつもりなんですが、足りないことは認めますが、結構思いっ切りやっているところがあるんですけれども。     〔松本議員「やっていません、まだ足りません」と呼ぶ〕 ○議長(前川昌登君) これで、松本尚美君の一般質問を終わります。----------------------------------- △散会 ○議長(前川昌登君) 以上で本日の日程は全部終了しました。 本日はこれをもって散会します。 ご苦労さまでした。     午後3時04分 散会...